年末の運送業界――もはや「忙しい」なんてレベルでは語れません。
僕がやっている路線ドライバーの現場も、毎年同じような混乱を繰り返しています。
荷物の量は増える。
トラックも増える。
荷待ちの列は長くなる。
それなのに、現場には何の進歩もない。
この記事では、年末繁忙期における運送業界の実態と問題点、そして現場で感じる理不尽さについて、現役ドライバーの視点から本音で語ります。
年末になると運送業界はなぜか学ばない
年末はどの業界も忙しくなるものですが、運送業界の年末はもはや恒例の地獄行事。
運ぶ荷物の内容は普段と大きく変わらないのに、持ち込みトラックの台数が尋常じゃないほど増えます。
その結果、起きるのがこれ。
- 荷おろし待ちの長蛇の列
- 深夜に並んだのに、荷おろし開始は太陽が出てから
- トラックが溜まりすぎて動線が詰まる
「いい加減にしてくれよ」と思わず口に出そうになる状況が、毎年のように繰り返されています。
荷待ち時間の記録、サボっていませんか?
こんな状況だからこそ、ドライバーは「待機時間の記録」を絶対にサボってはいけません。
特に最近は、国土交通省も荷主への是正指導を進めています。
正しく記録を残すことで、現場の声が国に届きやすくなります。
ポイント
- 日報に待機時間を明確に記録
- 休憩扱いにされないよう、備考欄にも状況を記載
- ドライバー同士で情報を共有する
年末の混乱は「悪循環」によって生まれている
問題の根本は、荷主側の「物量コントロールの甘さ」にあります。
たとえば
- 無理に荷物を集めすぎてキャパオーバー
- 荷おろしが遅れると次の積み込みもできず、現場が完全に詰まる
- その結果、また荷物が翌日に持ち越される
これ、完全な悪循環です。
それでも荷主側には、なぜか「なんとかなるさ精神」が根強く残っています。
毎年トラブルになってるのに、です。
変わらない荷主、疲弊するドライバー
正直なところ、現場ではこう感じています。
「やる気あんのか?」
荷物が多くて忙しいのはわかります。
でも、荷主側が本気で現場を回そうとしていない姿勢が見えてしまう。
それが腹立たしいんです。
- ダラダラ作業するスタッフ
- 人手も足りてないのに補充なし
- 現場任せ、ドライバー任せ
これで「年末だからしょうがない」なんて通じるわけがない。
荷主に求めたい、たった2つのこと
僕たちドライバーは、荷物がどれだけ多くても文句を言わず、運んでいます。
待たされても、イライラしても、荷物はしっかり届ける。
その姿勢に対して、荷主側に求めたいのは以下の2つだけです。
① 感謝の気持ちを言葉にしてほしい
「年末忙しい中ありがとう」
この一言があるだけで、だいぶ気持ちは違います。
② 本気で現場改善に取り組んでほしい
- 物量の調整
- 荷おろし体制の強化
- 時間指定の管理徹底
今のままでは、現場で働く人たちが先に限界を迎えます。
最後に:現場の声を無視しないでくれ
僕たちトラックドライバーは、社会を回す「裏方」ではありますが、物流がなければ、世の中は止まるということを、もう少し真剣に受け止めてほしい。
年末の繁忙期、荷物が増えるのは仕方ありません。
でも、それに対して何の対策も取らない荷主の姿勢には、やっぱり納得できない。
現場は疲弊しています。
それでも笑顔で届けているということ、忘れないでください。
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