こんにちは。
14年間、無事故を継続している現役トラック運転手のトラ介です。
僕はこれまで一度も事故を起こしたことがありません。
それは自家用車の運転も含めて、です。
なぜここまで無事故を続けられているのか──
それは、トラックドライバーとして
「絶対に事故を起こさない」
という強い信念と、プロとしてのプライドを持って毎日ハンドルを握っているからです。
トラックは「ただの乗り物」ではない
僕らが運転しているのは、乗用車とは比べものにならない大きなトラック。
その大きさ、重さ、制動距離…どれを取っても、扱いを誤れば重大事故につながります。
たとえば、高速道路でちょっと接触しただけでも──
乗用車同士なら「こすった程度」で済むかもしれませんが、トラックが相手なら、相手の車は“ぺちゃんこ”になる可能性すらあるんです。
つまり、僕らが気をつけるべき「小さなこと」も、乗用車側からすれば命に関わる「大きなこと」に変わってしまう。
だからこそ、僕たちトラックドライバーには「ただ荷物を運ぶ」以上の責任があります。
僕らは「社会を支えるプロ」である
トラックで運んでいるのは、荷物だけではありません。
それは「人々の生活」であり、「誰かの想い」でもあります。
物流が止まれば、暮らしも止まる。
物流が届けば、気持ちも届く。
だからこそ、トラックドライバーは「社会になくてはならない存在」なんです。
でも、その大切なトラックも扱いを間違えれば──
人を傷つけ、恐怖を与え、最悪の場合は命を奪ってしまうこともある。
だから、僕らに必要なのは「荷物を運ぶプロ」だけではなく、「命を守るプロ」であること。
プロドライバーに必要なのは「譲る心」と「冷静さ」
「一歩引くこと」「譲り合う気持ち」
言葉にすれば簡単ですが、実践はなかなか難しいものです。
実際、ハンドルを握ると人格が変わってしまう人も少なくありません。
大げさに言えば、漫画『こち亀』の本田のように、普段は穏やかでも運転中はガラッと性格が変わってしまう…。
僕も時には、危険運転をする乗用車にイラッとすることもあります。
でも、怒りを表に出すことはしません。
なぜなら、それが「プロ」だからです。
プロドライバーには、運転技術だけでなく「感情をコントロールする技術」も必要です。
- ムカついてもクラクションを鳴らさない
- 煽られても煽り返さない
- 強引に割り込まれても、無理に追いかけない
これらはすべて「冷静さ」の勝利であり、「プロの品格」だと僕は思っています。
「事故を起こさない」ではなく、「事故を未然に防ぐ」
トラックドライバーの仕事は「荷物を届けること」ではありません。
「安全に届けること」です。
だからこそ、事故を起こさないのは当然として、「事故を未然に防ぐ姿勢」が大切なんです。
道路上のトラブルに巻き込まれそうなとき、少しスピードを落としたり、間合いを取ったり、進路を譲ることで事故は回避できます。
それは決して「負け」ではありません。
むしろ「勝ち」です。
「感情」に勝ち、「リスク」に勝ち、結果として「命を守る」
これが僕が信じる、プロドライバーのあるべき姿です。
最後に。すべてのドライバーへ伝えたいこと
トラックドライバーのみなさん、そして、すべてのドライバーのみなさんへ。
譲り合いの気持ちを持ちましょう。
- ウインカーを出すタイミングを早くする
- 無理に割り込まない
- 後続車に道を譲る
- 急な車線変更をしない
たったそれだけのことで、多くの事故は防げます。
そして、それが積み重なれば、トラックドライバーの社会的イメージも変わっていきます。
僕らはただのドライバーじゃない。
社会に信頼される「プロ」なんです。
だからこそ、自覚を持ってハンドルを握っていきましょう。
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