こんにちは。大型トラック運転手のトラ介です。
今回は、大型トラックに乗っている方なら一度は経験したことがある「ドアパンチ問題」についてお話します。
大型トラックの駐車って、ただでさえ神経を使いますよね。
駐車枠がギリギリだったり、隣も大型だったりすると、ドアを開けるスペースすらまともにないということもよくあります。
その結果として起こるのが、「ドアパンチ」です。
ドアパンチとは?大型トラックでも起こる身近なトラブル
※「ドアパンチ」とは、車のドアを開けた際に隣の車体にドアをぶつけてしまう行為のことです。
トラック業界では、このドアパンチが意外と頻繁に起きています。
大型トラック同士が並ぶと、降車スペースに余裕がないため、どうしても接触のリスクが高くなるんですよね。
実際、トラックのドアに無数のキズがついている車両も見かけます。
「ああ、これはドアパンチだな」って、すぐわかるんです。
「しょうがない」では済まされない?ドアパンチに対する運転手の意識差
正直、ドアパンチを完全に防ぐのは難しいです。
でも、それを当然のようにしてしまう運転手が一定数いるのも事実。
僕自身は細身なので、狭いスペースでもドアをそっと開けて出ることができますが、体格の大きい人はどうしてもドアを大きく開けないと降りられないという事情もあります。
とはいえ、「しょうがない」で済ませて、ドアをバコーンと勢いよく開けるのは完全にマナー違反です。
僕が体験した最悪のドアパンチ|助手席側から何度も…
先日、ある荷主の駐車場で待機していたときのことです。
右隣のトラックの運転手が降りて、助手席側から荷物をゴソゴソし始めました。
その際、僕のトラックの運転席側のドアに、何度もガンガンぶつけてきたんです。
僕は運転席にいたのですが、カーテンをしていたので相手は気づいていなかった様子。
あまりにもひどかったので、カーテンをガッと開けて睨みました。
すると、相手は目が合った瞬間、「やっべ」って顔でヘラヘラ笑うだけ。
本当は「笑うな!ちゃんと謝れや!!」って怒鳴りたかったですよ…。
でもその場ではグッと我慢しました。
大型トラックのドアパンチを防ぐためにできること
もちろん、ドアパンチは「してしまうことがある」トラブルです。
それでも以下のような最低限のマナーは守ってほしいと思います。
- ドアを開けるときはゆっくり丁寧に
- 隣に車両があるときはそっと当てる程度に止める
- ぶつけてしまったときはきちんと謝る
- 運転席から降りられないなら助手席や反対側から降りる工夫をする
特に高速道路のパーキングなどでは、比較的スペースが広く取られています。
それでも勢いよくドアを開ける人がいて、本当にびっくりします。
寝てるときに「バコーン!」とやられると、心臓止まりそうになるくらい驚くんですよね……。
追記
もし当たってもダメージが出にくいようにしておくのもひとつの方法です。
実際に僕の周りのドライバーでも、ドアエッジにクッション材をつけたり、ソフトタイプのドアガードを貼ってる人もいます。
気休めかもしれませんが、やらないよりは断然マシです。
トラックドライバーは“ひとり仕事”だからこそマナーが大事
僕らトラックドライバーは、基本的にひとりで行動する仕事です。
だからこそ、周囲へのちょっとした気遣いがとても大事だと思います。
- 駐車マナー
- ドアの扱い方
- 待機中の過ごし方
こういった部分でトラブルになると、無用なストレスや揉め事につながります。
気持ちよく仕事を続けるためにも、お互いにマナーを意識してほしいものです。
今回僕は堪えましたが、もしまた同じ人にやられたら…
次はキレてしまうかもしれません(笑)。
まとめ|大型トラックこそマナーで差が出る職業
大型トラックのドアパンチ問題は、ちょっとした不注意から起きるトラブルです。
しかし、それを軽く考えるか、真剣に向き合うかで、その人の“人間性”が見えると僕は思います。
「しょうがない」で済ませるか、「どうすれば防げるか」を考えるか。
僕らはプロドライバーです。
だからこそ、「プロとしての気遣い」を大事にしていきたいですね。
コメントを残す