ある日の朝、僕は仕事で高速道路を走行中に、2トントラックと大型トラックのドライバーがトラブルを起こす瞬間を目撃しました。
しかもその一部始終を、第三者として見届ける形になってしまったのです。
ここではその出来事と、プロのトラックドライバーとして感じた強い思いを綴らせてもらいます。
トラブルの始まりは「2トントラックの無理な運転」
現場は片側2車線の高速道路。
僕の前を走っていたのは、スピードリミッター付きの大型トラック。
その後方から現れた2トントラックが、大型トラックを追い越していきました。
しかし、その直後2トントラックはなぜか減速。
今度は大型トラックが再び抜き返し…また2トントラックが抜き返す。
そのやり取りが3度も繰り返されました。
大型トラック側はリミッターの関係で一定速度しか出せません。
つまり、悪いのは明らかに2トントラックです。
抜いたのに減速し、結果的に後続車を巻き込む危険運転。
これはプロドライバーとして、あってはならない行為です。
信じられない展開…今度はゴミの投げ捨て!?
その後、大型トラックが2トントラックを再度追い越した際、信じられない行動に出ました。
なんと、大型トラックのドライバーがゴミを道路上に投げ捨てたのです。
飛んできたのは紙切れのような軽いゴミ。
2トントラックに当たったかどうかは分かりませんが、そのゴミが僕のトラックに直撃しました。
しかも、僕はこのトラブルに全く関係ない第三者。
正直、「なんで僕のトラックに…」という気持ちでした。
運送会社に電話した理由は「マナー」に対する怒り
ゴミが当たったことよりも、プロとしてのモラルの低さに怒りを感じました。
僕たちトラックドライバーは、公共の道路を使ってお金を稼いでいる立場です。
だからこそ、誰よりも道路を大切にしなければならないと思っています。
にもかかわらず、その道路を自ら汚す行為なんて、プロ失格です。
僕はすぐに、大型トラックの会社名と車番を確認し、運送会社に電話をしました。
「僕はトラックドライバーとして恥ずかしいです。
こういう行為があるから、ドライバー全体のイメージが悪くなるんです。」
そう伝えました。
運送会社の対応は丁寧で、
「本当に申し訳ありません。ドライバーには厳しく指導いたします。」
と謝罪の言葉もありました。
トラックドライバーは一人の時間が多い。だからこそ「プロ意識」が大事
僕たちドライバーは、基本的に一人で働く仕事です。
会社を出てしまえば、何をしてもバレにくいというのが実情です。
でもそれでいいのでしょうか?
プロ意識は上司に言われて身に付くものではありません。
色んな経験をして、自分で気づいていくものです。
だからこそ、もし間違った行動をしているドライバーを見かけたら、運送会社に通報してほしいと思います。
その積み重ねが、業界全体のマナー向上につながり、世間の見方も変わってくるはずです。
最後に伝えたいこと
今回の一件を通して、改めて思いました。
僕はトラックドライバーとして、胸を張って仕事がしたいんです。
誇りを持って働ける仕事にしたいし、子どもたちに「うちのパパはトラックドライバーなんだよ」って自慢してほしい。
だからこそ、マナーの悪いドライバーがいると本当に悔しくなる。
一人ひとりの意識が、業界の未来を作っていく。
そのことを、どうか多くの人に伝えたいです。
この記事を読んだあなたへ
もし、同じような場面に遭遇したら、「見て見ぬふり」ではなく行動してください。
悪い行為を見逃さないことで、業界は少しずつ良くなっていきます。
そして、僕たちトラックドライバーが
「安全・安心な物流を支える誇れる職業」
だと、胸を張れる未来を作っていきましょう。
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