どうも、大型トラックドライバーのトラ介です!
18歳で初めてトラックのハンドルを握ってから早14年。
最初に乗ったトラックは4トン車。
高速道路を走った時は
「トラックって意外と速ぇな!」
なんて思ったものです。
でも、今となっては大型トラック専門。
グランドプロフィアに乗り、日々走っています。
今回は、大型トラック特有のストレスと、みんな一度は考える(? )リミッター解除について、現場のリアルをお話しします。
大型トラックに乗って初めて感じた「リミッターという壁」
大型トラックには速度抑制装置=リミッターが義務付けられています。
簡単に言えば、アクセルをどれだけ踏んでも一定の速度以上出せなくする装置です。
多くのトラックでは、リミッターが作動する速度は87km/h〜94km/h程度。
僕のグランドプロフィアは92km/hでリミッターがかかります。
体感的にはそれ以下かも…。
なぜリミッターが必要なのか?
- 総重量20トン以上の車体が100km/h超で走ると、ちょっとした接触でも大事故になる。
- ドライバー自身の安全だけでなく、一般車両や歩行者を守るための措置。
安全のための装置。
でも、わかってても……
【実録】リミッターが生む大型トラックドライバーのリアルなストレス
同じ速度のトラックが前にいると地獄
高速本線に合流した瞬間に、リミッターが同じくらいの大型トラックが前を走ってた時の絶望感…。
- 「お、少しずつ追いついてきたな…」→追い越せない!!
- 「抜くのも地味に時間かかる!」→後ろの一般車からもプレッシャー!
お互いに92km/hとかだと、まさに亀の競争。
精神的にもかなりキツい。
僕は、相手の方が速いと感じたら少し減速して先に行かせるようにしてます。
でも、それができないドライバーも多い…。
一般車の「抜かせたくない病」にイライラ!
大型トラックが追い越しにかかると、なぜかスピードを上げてくる一般車、多すぎ問題。
- 抜こうとした瞬間だけ速度を上げる
- 抜かれたくないのか、並走してくる
- 抜いたあとに減速する ← これ一番イラつく!
こっちはリミッターで上限あるの、知らない人多すぎません?
だから思っちゃうんですよ……
「リミッター、解除できたらなぁ」
でも、ちょっと待って。リミッター解除って本当にアリ?
はい、結論から言います。
絶対にNGです。
リミッター解除の方法や裏技もありますが、やっちゃダメな理由は山ほどあります。
潜って見られてもバレない裏技もあります。実はこのエルジョイントには、○に○○○する物もあります。 その○○○○を付けて○○○○で○○○○すればバレません。 そこから○○○○すればさらに速度が○○○。 でも、距離はやっぱり合いませんが、、、。 どっちにしろ日報(距離)を見られればバレますね。
法律違反&会社クビのリスク
- 速度抑制装置は道路運送車両法で装着義務化されています。
- 任意で解除すれば、整備不良扱い・車検通らず・罰則の対象。
- 会社によっては、「リミッター解除=即クビ」というルールのところも多い。
僕がいる会社もそう。
エルジョイントを使ったら即アウト。
入社のときに念書まで書かされてます。
バレない?いや、バレます!
- タコグラフ(運行記録計)で速度超過の痕跡が残る
- 距離数と実際の時間が合わないと一発アウト
しかも、最近の新型車はエルジョイントみたいな装置つけると、コンピューターがエラーを起こす仕様になってたりする。
AT・MTで制御系統も違うし、触っただけで異常が出るリスクもあるんです。
違法改造で事故を起こしたら、一生モノの後悔になる
実際に、過去にはリミッター解除車両が事故を起こし、運行管理者も一緒に逮捕されたというケースがあったという話もあります(うちの会社には記事コピーが貼ってある…)。
- 事故=懲戒解雇
- 保険も下りない可能性
- 民事責任・損害賠償・刑事罰もあり得る
ちょっとでも「早く着きたい」「抜かせないストレス」があったとしても、命と引き換えにするほどの価値、ありますか?
じゃあどうすればいい?大型トラックドライバーのストレス対処法
リミッターは外せない。 でも、ストレスに押し潰されないようにする工夫はあります。
追い越せない場面は「割り切る」
ムカつく状況はあるけど、こっちがイライラしても状況は変わらない。
自分の中で「よし、諦めよう」「これは訓練だ」と思う癖をつける。
余裕を持った運行計画を意識する
荷主都合や配車次第で難しいけど、なるべく時間に追われない配車交渉をする。
- 配送先に早く着きすぎるのがダメなケースも多い
- だからこそ、急いでも意味がない時はムダにストレスを抱えない
③ 一般車に対してあきらめの境地を持つ
- 「リミッターのことなんて知らんだろうな」
- 「抜かせたくない病なんだな」
- 「事故られたら損するのはこっちだ」
そう思って心の距離をとることが、結局いちばん楽です。
まとめ、リミッター解除はやめて、安全第一でいこう
リミッターは、大型トラックドライバーにとってストレスの元凶でもあります。
でも、それを乗り越えるのもプロの仕事だと僕は思ってます。
1分1秒を争う気持ち、よくわかります。
でも、その1秒で人生が終わってしまったら意味がありません。
最後にひとこと
仲間の信用、会社からの信頼、安全運行を守ってこそのプロドライバー。
今日も、安全第一でいきましょう!
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