大手路線会社の路線ドライバーとして働いていると、一見同じように見えて「自社ドライバー」と「庸車ドライバー(下請け)」の間には、見えない壁が存在します。
そして、その壁はときに理不尽な差別や扱いの違いとして僕たち庸車ドライバーを苦しめます。
でも、僕は声を大にして言いたい。
下請けでも、誇りを持って走ってるんだ!!
俺たちはプロだ!!!
この記事では、庸車ドライバーとして働くリアルな体験談と、差別に負けないためのプライドについて書いていきます。
■「庸車=下請け」は間違いじゃない。でも奴隷じゃねぇ!
僕は大手路線会社の庸車(協力会社)として、毎日全国を走っています。
名目上は「協力会社」ですが、実態はただの下請けドライバー。
そして、自社ドライバーの中には明らかに庸車を見下してくる人間がいます。
▼ よくある自社からの“仕打ち”
- 挨拶をしても無視
- 初対面でもタメ口・命令口調
- キツい荷物や深夜便は庸車任せ
- 指導・注意は庸車にだけキツい
…正直、腹が立ちますよ。
でもこっちはプロとして走ってる。
媚びる必要なんかないんです。
挨拶しても無視される日々
新人の頃、自社のドライバーにも事務所にも現場の人にも、毎日元気に挨拶してました。
でも、無視。
ガン無視。
これが1回や2回じゃない。
何ヶ月も、何年も続きました。
でも、数年経ってやっと顔を覚えられてポツリと返ってきた「おつかれさん」。
その時に思いました。
あぁ、こっちは認められるまで奴隷扱いなのか?
こっちは最初から人間同士で接してほしいだけなんです。
キツい仕事は庸車へ。楽な便は自社便へ
路線業務では、毎日のように荷物が動きます。
そして、荷物によって楽な案件とキツい案件がはっきり分かれます。
- 楽な便:台数少ない・パレット・距離短め
- キツい便:バラ積み・重量物・遠距離・夜間
こういった「楽な案件は自社、キツい案件は庸車」という分配が横行しています。
一部、自社の中でもしっかり働いてる人もいる。
だけど、多くは仕事を選んで庸車に丸投げです。
給料を聞いたら逆に驚かれた
仲のいい自社ドライバーと何気なく話してたとき、年収の話になりました。
僕:「地場だけど年収○○○万円くらいかな」
自社:「え!?俺より100万円以上多いやん!」
大手=高給、って思ってる人多いですが、実は庸車の方が稼げてるケースはザラにあります。
実際、僕は現場で一番動いてるという自負があるし、その分結果にもつながってます。
庸車ドライバーが最強な理由
僕たち庸車ドライバーは、配車の自由度も少なく、指示通りに動くしかない立場です。
でも、だからこそ、いろんな仕事に対応する力=応用力が身につく。
- 自社便では扱わないような難しい積み込み
- 急なルート変更
- タイトな納品スケジュール
こんなのに毎日対応してたら、そりゃ腕も上がるわけですよ。
「臨機応変に動ける、俺たちは最強だ。」
この自負が、僕ら庸車ドライバーの武器であり誇りです。
■ プライドを持って走れ!僕らは奴隷じゃない
路線ドライバーになりたての頃は、自社に気を使ってばかりでした。
でも、あるとき気づいたんです。
立場なんて関係ありません。
現場に出た時点で、みんなプロのドライバーです。
自社の肩書きがあろうがなかろうが、やるべきことは同じ。
理不尽な扱いを受けたとしても、それを跳ね返す実力と気概を持っていれば問題ない。
庸車という選択肢に誇りを持て!
「どうせ下請けでしょ?」
「自社のほうが安定してるじゃん」
そんな言葉を何度も聞いてきました。
でも、庸車という選択肢には、誇りと自由がある。
- 好きなだけ稼げる
- 現場で信頼を勝ち取れる
- 自分の腕一本で評価される
これほどやりがいのある働き方は、なかなかないと思っています。
僕たちはただの下請けじゃない。
胸を張って今日も走りましょう。
庸車ドライバー、最高です!
僕も庸車の人の方が仲よかったですね。
特に西濃は自社と庸車の差が激し過ぎて酷かった記憶があります。
西濃とは何度も喧嘩しました…