お疲れ様です。
聞きました、先輩、事故を起こしたんですね。
でも、今日元気な姿を見れて僕は嬉しかったです。
覚えていますか??
僕が今の運送会社に入社して間もない頃、先輩は別の庸車、違う会社なのに僕の面倒を見てくれました。
いろんなアドバイスをもらいながら僕は成長し、今では会社の枠を越えて仲良くなりましたよね。
僕も手があいたら手伝いにいき、先輩も僕のところに来てくれますよね。
こんな日々が当たり前で、毎日続くものだと思っていました。
でも、急に先輩がこなくなったんで心配したんですよ。
本当に心配しました。
あまりにも気になったんで、先輩の会社の人に聞きに行きました。
事故を起こして休んでいることを聞いてびっくりしました。
まさか事故を起こしたなんて…………。
今でも信じられません。
僕は先輩のことを尊敬しています。
大事な人、特別な人です。
それは事故を起こしたとしても一緒ですよ。
そんなに落ち込まないでください。
大丈夫、きっと大丈夫。
それだけ後悔してるんだからもう2度と事故は起こしませんよ。
そう僕は思います。
だから、元気を出して。
また一緒に仕事しましょうよ。
タイミングがよく出発できれば、また一緒に走りましょうよ。
僕は待ってます。
また、一緒に仕事したい。
僕は先輩をいつまでも待っています。
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大切な先輩の事故
事故は人生を狂わせます。
このドライバーは子供もいて、家のローンや学費、まだまだ生活するのはお金がかかります。
でも、今回の事故で収入はガクッと落ち、車両の修理代を支払っていかなければなりません。
それは落ち込んでしまいますよね。
気持ちはわかります。
人生ってうまくいかないことばかりですよね。
僕ももちろんそうです。
今こうやってなんとか生活することができていますが、少し前までは明日食う食べ物に困っていた時期もありました。
何をやってもうまくいかず、初めて人生の挫折を味わいました。
でも、僕の人生はそこからだったんです。
ここからが本番です。
地べたに這いつくばり、泥まみれになりながらここまで立ち直ったんです。
いろいろな人に利用され、ゴミクズのように扱われ、まともな金ももらえず、悔しい思いもしました。
でも、それは自分に与えられた試練だった、それを乗り越えた先に必ず良いことがある、そう信じて頑張ってきました。
この先輩ドライバーは事故を起こすような人ではありません。
でも、いろいろな偶然が重なり事故を起こしてしまったんです。
この事故を乗り越えてほしい。
きっとこの先のドライバー人生は輝かしいものが待っていると、僕はその先輩ドライバーを信じて、またいつか一緒に仕事をできる日を楽しみに待ち続けたいと思います。