お疲れ様です。
僕はトラックドライバーになり、いろいろな働き方を経験してきました。
それは、完全にブラックな運送会社であったり、残業代もまともにでない会社だったり、今の運送会社のように、休みや寝る暇は少ないですが、給料だけはめちゃくちゃ高かったりと働き方は様々です。
大手の運送会社の相次ぐ運賃の値上げや、働き方改革により残業の制限ができ、トラックドライバーの待遇はどんどん上がっていくのかと思う今日この頃です。
実際は給料自体は上がることはまだなく、働き方改革による残業の制限ばかりが目立っているように感じています。
人手不足は相変わらずだし、トラックドライバーの働き方は難しい局面を迎えています。
そこで質問です。
みなさんは働き方改革についてどう思いますか??
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僕のトラックドライバーとしての働き方
まず意見を言う前に僕の働き方を紹介しましょう。
そもそも僕がこの仕事をえらんだきっかけは、とにかく給料が良かったからです。
まー、中卒でやれることも少ないし、仕事の選択肢がもともと狭かったんですがね。
僕の働き方は、とにかくお金を稼ぐ。
稼いで稼いで稼いで、きつかろうが残業をどんだけしようが休みがなかろうが、すべてはお金を多く稼げていればオッケーみたいな??
僕はそういう働き方をしたいと思い、今の路線ドライバーをすることを選びました。
ただ、結婚をし子供が産まれ、それからは家に帰りたいという気持ちが強くなり、長距離ドライバーは辞め、地場ドライバーとして、とにかく数をこなしています。
それが僕の働き方です。
もちろん家に帰ることができないことも多くあります。
それでも、距離がまだ近い分家族を身近に感じることができています。
それで僕はいいんです。
働き方改革何て関係ない
僕は好きでこうやって働いています。
働き方改革により残業ができず、大宝運輸のようになってしまうことを僕は望んでいません。
間違いなく僕の勤める運送会社は大宝運輸と同等、もしくはそれ以上の残業する運送会社です。
近い将来、僕の運送会社も大宝運輸のように社名を晒されることになるかも知れません。
国から指導を受け、会社の体制が変われば僕らは反発するでしょう。
なぜなら僕は稼ぎたいからです。
今の生活レベルを落としたくはありません。
お金が全てではないは綺麗ごと
そう思う方は多いでしょうが僕にとってお金は家族を幸せにするアイテムなんです。
なんて綺麗ごとです。
子供のため、将来の自分のためにお金は必要で、あるのとないのでいえば、経験、体験できることも違ってくるでしょう。
人生一度きり、後悔しないために僕は働きます。
今年は自分でも褒めてあげたいぐらい働いています。
今のままでいけば年収は確実に600万円は超えるでしょう。
これを誰にも邪魔されたくありません。
働き方改革が本当に必要な運送会社を指導してくれ
大宝運輸は働き方改革の犠牲者だと僕は思います。
本当必要な会社は他にあると思います。
完全にブラックな運送会社、
- 残業代がでない
- 休みがない
- 給料がクッソ安い
- 従業員を大切にしない
そういう会社に目を向けるべきだと僕は思います。
もしくは運送会社ではなく荷主を働き方改革の対象にした方がいいのではないのでしょうか。
運送会社の立場から仕事を荷主に頼まれ、無茶な仕事を振られることも多いです。
ましてやこの先、働き方改革を理由に運行を変えたり、着日を延長してくれなど、荷主が受け入れる訳がありません。
そこを国が間に入り指導していくべきだと思います。
でなければ荷主は走ってくれる会社を探すだけです。
そんなんじゃ指導を受けた運送会社は厳しい状況に立たされていくことは間違いありません。
荷主に選ばれる会社ではなくなってしまいます。
そして路頭に迷うのは現場で働いている僕らトラックドライバーですよ。
運送業に関しての働き方改革の方法は間違っています。
さらに人手不足を悪化させるきっかけになる
大宝運輸は残業ができなくなり多くのドライバーたちが辞めていきました。
この先、どの運送会社も残業できなくなるとしましょう。
するとどうなりますか??
給料の安い仕事をこれからの時代を生きる若者や、転職を考えている人たちがこの仕事を選ぶと思いますか??
僕だったら選びません。
絶対選びません。
ってなるに決まってます。
そしたらこの国はどうなるんですか??
生活は??
成り立たないでしょう??
国も、残業だの待機時間だの、数字だけを見るのではなく、生身の人間、僕らトラックドライバーの声を、意見を聞いて欲しいと思います。
勝手にあれこれ決めるのはなしにしてください。
最後に一言
これは僕truckerの意見、他にも色んな意見があるでしょうが、イチドライバーとして、僕はこの働き方改革に対してこれを主張したいと思います。
まず一人当たり、時間当たりの輸送量を生産性の向上で増やすことが必要だと思います。連結トラックなどは分かりやすい。後は高速道路網の整備。日本は高速道路インフラが全然弱い。ミッシングリンクだらけだし、これだけの山岳大国なのだから余計に他国より高速道路網は整備しないといけないのに、お隣韓国にさえも及ばない未整備振り。もっと高速道路網を拡げてトラックの通行料金を下げるなど、国がやれることはかなりあります。
要はいかにドライバーの労働環境を改善しながら所得を引き上げるか、を考えればいいのだと思います。ブログ主のように仕事がキツくても稼げる環境がいいという人もいるでしょうが、労働環境がキツければ若者は業界にはなかなか入ってきてくれないでしょう。「トラックドライバーって割のいい仕事だな」と感じることが出来るかどうかが重要です。その為には労働時間を削減しつつ、所得は落とさない、若しくは上げるような政策が必要です。高速道路限定での自動運転の開発普及も必要でしょう。高速道路に乗れば後はAIに任せとけばよいとなれば、ドライバーの負担も大幅に削減出来るのではないでしょうか。SAでのトラックドライバー向けサービスの充実も必要でしょう。そもそも現状ドライバーが休憩する為のSAが足らない状態です。それから積み込み荷下ろしでの負担軽減。これにはあらゆる知恵を動員した方がいい。ドライバーで運転が好きな人はいても荷積み荷下ろしが好きな人は殆どいないでしょう。楽であるにこした事はないです。
ドライバーの所得の源泉は運賃ですので、如何にして多くの荷物を時間を短縮しながら運べるか、ここを生産性の向上で埋めないと労働環境の改善も生まれない。業界を再編すれば規模の原理で生産性向上は達成しやすいですが、中小には中小にの良さがあるのでまあ、まあ、色々難しいとこですね。
次は荷主との力関係です。90年代の規制緩和で運送業者が増え過ぎた為に荷主>運送業者の力関係が固定化されてしまっています。これを是正する為に出来るオプションは何個かあると思います。国が荷主に対して強制的な規制をかけるという手段。運送業界を統合再編して業界内での競争原理を是正して荷主に対する発言力を強めるという手段。二次受け三次受けでの中抜きを法律で禁止するという手段であれば、大手運送業者も荷主に対して運賃値上げを本腰入れて言っていかざるを得なくなるでしょう。
運賃というのは最終的には国民が消費する製品に価格転嫁されるものなので、ある程度の物価上昇は覚悟しなければいけませんが、そもそも送料0円が当たり前の世の中などというのが間違っているのです。
しかし物価上昇分をドライバーの所得に割り当てるというのは所謂所得再分配政策であり、運送業界が長年被ってきた不公平感を是正しドライバーの所得を上げることは出来ても、それだけでは社会全体の実質の経済成長にはならないので、やはり生産性向上とセットでの様々な規制強化策が必要ではないかなと個人的に考えております。以上長々と個人的意見を述べさせて頂きました。
僕ら中小運送屋から政治家だすしかないみたいですね。小魚が沢山集まれば戦えるのでは。