コミュ障でもトラックドライバーになれる?
「コミュ障ならトラックドライバーやれ!」なんて言葉を聞いたことはありませんか?
確かにトラックドライバーは基本的に一人で運転する仕事が多いため、他の職業に比べるとコミュニケーションの機会が少ないように思えます。
しかし、僕はトラックドライバーを19年(2022年時点)やっていますが、その経験から言わせてもらえば、コミュ障には難しい仕事です。
ではなぜ「コミュ障にトラックドライバーは難しい」のか?
そして、コミュ障でもトラックドライバーになるにはどうすればいいのか?
この記事ではその疑問に答えていきます。
トラックドライバーは本当にコミュニケーションが不要?
「トラック運転手は一人で運転するだけだから、ほとんど話さなくても大丈夫」というイメージを持っている人が多いですが、実際にはコミュニケーション能力が必要な場面が多々あります。
1. 会社内でのコミュニケーション
トラックドライバーとして働くには、まず運送会社に入ることが必要です。
そして、入社後は先輩ドライバーの横に乗って仕事を覚える期間(いわゆる「横乗り期間」)があります。
この横乗り期間中に、仕事内容の疑問点など自分から質問をしなければ仕事を教えてもらえないことが多いです。
先輩ドライバーも忙しいので、積極的に聞いてこない人に対しては、あまり詳しく教えません。結果として、何も学ばないまま「仕事ができない」と判断され、辞めていく人が多いのが現実です。
2. 配車担当とのやり取り
トラックドライバーは配車担当者(配車係)とやり取りしながら仕事をこなしていきます。
配車担当者はドライバーの能力や性格を見極めながら仕事を振ります。
つまり、信頼関係が築けていないと、自分にとって有利な仕事をもらえないということです。
例えば、
- 「この仕事なら効率よく稼げる」といった案件を任せてもらえない
- 荷待ちが長く、稼げない仕事ばかり押し付けられる
このような状況にならないためにも、最低限のコミュニケーション能力は必要です。
3. 荷主や取引先との関係構築
荷物を届ける際には、荷主や取引先とのコミュニケーションが発生します。
- 受付で伝票を渡して手続きをする
- 荷降ろしや積み込みの指示を受ける
- トラブルが発生した場合の報告や相談をする
こうした場面でうまく対応できないと、最悪の場合、出入り禁止になることもあります。
一度出入り禁止になると、その会社の仕事は回ってこなくなり、結果的に稼げなくなります。
トラックドライバーも結局は「人付き合い」が大切な仕事なのです。
トラックドライバーに向いている人の特徴
では、どんな人がトラックドライバーに向いているのでしょうか?
1. 明るくてコミュニケーション能力が高い人
コミュニケーション能力が高い人は、会社内でも取引先でも良い関係を築きやすく、仕事をスムーズに進めることができます。
特に、運送業界は「仲間意識」が強い職場が多いので、
- 挨拶がしっかりできる
- 仕事の相談ができる
- 先輩や上司と適度に雑談ができる
こういったスキルを持っていると、職場でも可愛がられ、稼げる仕事を回してもらえる可能性が高くなります。
2. 体力がある人
トラックドライバーの仕事は、思っている以上に体力勝負です。
特に夏場は、積み込みや荷降ろし作業で大量の汗をかきます。
また、長時間の運転は体に負担がかかるため、体力に自信がある人ほど長く続けられる仕事です。
3. 臨機応変に対応できる人
運送業は予定通りに進まないことがよくあります。
- 交通渋滞で遅れる
- 荷主の都合で待ち時間が長くなる
- 配車の変更が急に入る
こうしたトラブルに対して、冷静に対応できる人が向いています。
逆に、すぐにパニックになったり、文句ばかり言ってしまう人は、トラックドライバーの仕事がストレスになりやすいです。
コミュ障でもトラックドライバーになる方法
「それでもトラックドライバーになりたい!」という人のために、コミュ障でもできる対策を紹介します。
1. 挨拶をしっかりする
コミュニケーションが苦手でも、まずは挨拶だけは徹底しましょう。
- 会社に行ったら「おはようございます!」
- 荷主に会ったら「お世話になります!」
- 仕事が終わったら「ありがとうございました!」
挨拶ができるだけで、「感じの良い人」と思ってもらえるので、仕事を円滑に進める第一歩になります。
2. 仕事に対して真剣に取り組む
「仕事を覚えたい」「頑張りたい」という姿勢を見せるだけで、周囲の対応が変わります。
逆に、
- 教えてもらってもメモを取らない
- やる気がなさそうな態度を取る
- 何度も同じミスを繰り返す
こういった行動をしていると、「こいつには教えても無駄だな」と思われてしまいます。
3. 無理を言われても挑戦する姿勢を持つ
配車担当者から無理を言われることもありますが、「できる限りやってみます!」という姿勢を見せると、信頼を得られて良い仕事を回してもらいやすくなります。
まとめ
トラックドライバーは決して「コミュ障に向いている仕事」ではありません。
しかし、努力次第で克服できる部分も多いので、
- 挨拶をしっかりする
- 仕事に真剣に取り組む
- 臨機応変に対応する
この3つを意識すれば、コミュ障でも活躍できるチャンスは十分あります!
ぜひ、挑戦してみてください!
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