お疲れ様です。
今日はちょっと重たい話になります。
ある現場に行く途中、大型トラックの単独事故を目撃しました。
もう…キャビンは原形をとどめておらず、見るからにただ事ではありません。
久々に、ゾッとしました。
その瞬間、頭の中でこうつぶやいてしまいました。
「やっぱり、トラック運転手って危険な職業だな…」
と。
「辞めようかな」と何度も思う現実
僕は10年以上、トラック運転手として働いています。
でもこういう事故を見るたびに思うんです。
「もう辞めようかな」
って。
トラックは鉄の塊を高速で動かす仕事です。
ちょっとした判断ミスや、体調不良、不注意が命取りになります。
今日見た事故、運転手は助かっていないだろうとその場では思っていました。
同じ職業の人間として、胸が痛くなります。
もしその人に家族がいたら…
事故に遭った運転手に、もし家族がいたら。
子どもがいて、奥さんがいて、生活のために必死に働いていたら…。
その人が突然いなくなったら、
生活が苦しくなって、
家族から笑顔が消えて、
心に大きな傷を負ってしまう。
そんなことを考えると、もう想像だけで涙が出そうになります。
僕は、死んでも死にきれません。
絶対に、死ぬわけにはいかないんです。
守るべき家族がいるから。
命を削って運ぶ仕事
僕たちトラック運転手は、命を削って働いています。
「危ないな」「体きつそうだな」と思っている人もいるでしょう。
でも、その命を削る働きで運ばれているのが、今あなたの手元にある、身の回りのものなんです。
食べ物、家具、衣類、薬、建材…すべて。
その裏には、昼夜問わずハンドルを握るドライバーの存在があります。
中には、事故で命を落とす人、重い後遺症を抱える人、不規則な生活で体を壊してしまう人も少なくありません。
トラック運転手=底辺職?ふざけんな
悲しいことに、世間ではまだまだ偏見があります。
「トラック運転手は底辺職」
「彼氏がトラック乗りだなんて人に紹介できない」
「ガラが悪そう」
そんな言葉を見聞きすることがあります。
でも、誰がなんと言おうと、社会を支える“インフラ”です。
胸を張って言えます。
トラック運転手は立派な仕事です。
国全体で「トラック運転手」を見直してほしい
今回のような事故を減らすために、国を挙げて、労働環境の改善に取り組んでほしいと強く思います。
長時間労働、過密スケジュール、慢性的な人手不足や、過酷な運行指示…。
これらを根本から変えなければ、悲しい事故は減りません。
加害者も、被害者も、誰も笑えない結末は、もう見たくないです。
【追記】運転手は無事だった!
この話には続きがあります。後日、ニュース記事を見つけました。
なんと、あの事故のトラック運転手は無事だったそうです!
奇跡です。
心の底から「よかった」と思いました。
今日もどこかで、誰かのために命をかけて走っているトラック運転手がいます。
どうか、偏見の目ではなく、感謝の気持ちを持って見てもらえたら嬉しいです。
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