はじめに:新車トラックの喜びと責任
トラックドライバーとして働いていて、一番うれしい瞬間のひとつ。
それは間違いなく「新車をもらうとき」じゃないだろうか。
僕も過去に何度か新車をもらったことがあるけど、あのときの感動は今でも覚えてる。
ピカピカのボディ、ツヤのある塗装、まっさらな内装に新車特有のあの匂い――。
思わず毎日のように洗車してた。
もちろん、その洗車はスポンジを使った手洗い。
傷がつかないように、丁寧に、愛情込めて洗ってた。
僕にとって洗車ってのは、そういうもの。
新車をもらったからには、大切に長く乗りたいって気持ちの表れでもある。
でも最近、驚くような光景を目の当たりにしたんだ――。
新車をいきなりブラシで洗う後輩ドライバーの話
うちの現場に配属されたばかりの若いドライバーが、新車をもらったんだけど……
その洗車のやり方が、正直言ってむちゃくちゃだった。
いきなり、ガラス用の硬いブラシでボディをゴシゴシ。
しかも押し付けるように力を入れて洗ってる。
それだけじゃない。
トラックの下回りを洗うために用意されてる、泥まみれの足回り用ブラシで、自分の背より下のボディーをガリガリとこすってた。
正直、見ていられなかった。
しかもその様子を見ていたのは僕だけじゃない。
上司も一緒に目撃していて、明らかに表情が曇っていた。
そのとき思ったんだ。
「この子、大丈夫か……?」
トラックは高額な商売道具。扱い方ひとつで信頼が変わる
考えてみてほしい。
トラックって1台で軽く1000万円以上する。
会社がそんな高額な車両を君に任せるってことは、少なからず「こいつなら大切に乗ってくれるはずだ」という信頼があるから。
でも、それを初回の洗車で裏切るような真似をしたら――
「こいつ、雑に扱うな」「何も分かってないな」って思われても仕方ない。
トラックってのは、ただの鉄の塊じゃない。
俺たちドライバーにとっては大切な相棒であり、商売道具であり、信用そのものなんだ。
なぜブラシ洗車がNGなのか?【新車には絶対ダメ】
ブラシ洗車がダメな理由はシンプル。
小傷がついて、塗装のツヤが一気に落ちるから。
特に新車は塗装のクリア層がまだピカピカ。
その状態で硬いブラシをゴシゴシやると、細かい傷が無数について、新車の輝きが台無しになる。
それだけじゃない。
一度傷がつくと、そこから汚れもつきやすくなるし、サビの原因にもなりやすい。
つまり、「洗ってキレイにしてるつもりが、実は汚してる」状態になってるわけだ。
正しいトラック洗車の方法とは?
新車を守るには、正しい洗車方法を知っておくことが大切。
1. 基本はスポンジで手洗い
柔らかいスポンジで、泡立てた洗剤をたっぷり使いながら優しく洗う。
これが一番トラックを傷つけず、キレイに保てる方法。
2. 高圧洗浄機は汚れ落としとして使う
ホコリや泥がついている場合、最初に水圧で軽く落としてからスポンジ洗いすると◎。
いきなりスポンジを当てると、砂粒で傷がつくこともあるから注意。
3. 足回り用ブラシとボディ用は完全に分ける
足回りに使ったブラシは泥や小石が入り込んでいて、それをボディに使うと確実に傷がつく。
洗車道具は用途ごとに使い分けるのが鉄則。
4. 洗いながらトラックの異常をチェックする
手洗いをしていると、小さな傷やタイヤのひび、オイル漏れの兆候などにも気づきやすい。
これは「洗車+点検」を一緒にやる感覚。
トラックを大切にする心構えがプロの証
トラックドライバーにとって、トラックは単なる移動手段じゃない。
それに乗って、何十万・何百万円と稼ぐんだ。
つまり、トラックをどう扱うかは、そのまま仕事への姿勢にもつながってくる。
「大切に扱えるやつは、仕事も丁寧」
「車両を雑にするやつは、運転も乱暴」
――そんな風に見られるのがこの業界だ。
おわりに:新車をもらったら、まずは“愛情”をかけよう
もし君がこれから新車をもらうとしたら、最初の洗車で雑な扱いをしてしまわないように気をつけてほしい。
その新車は、会社が君を信じて渡してくれたものだ。
それに対して感謝の気持ちを持ち、愛情込めて手洗いしてやってほしい。
僕自身、どれだけ寒くても、手がかじかんでも、ずっとスポンジ手洗いを続けてる。
それが相棒に対する最低限の礼儀だと思ってるからだ。
君もぜひ、自分のトラックを大切にしてやってくれ。
そして、新車は「ブラシでゴシゴシ」じゃなく、スポンジで優しく洗おう。
それがドライバーとしての心意気ってもんだ。













商売道具じゃない、大事な相棒だ。
こいつがいなきゃ生きていけないんだから。
ブログ最近読み始めました。
色々心に刺さり響くので読んでますしまだまだ読み終わってないので読み切ります。
この記事についての質問なんですが、トラックの洗車機ってやっぱりまずいでしょうか?
新車を渡してもらい、1ヶ月に洗車一回、2週間に一回のペースで内装の掃除をしています。
洗車機は3回ほど突っ込んじゃいました。
ブログ読んでくれてありがとうございます!コーティングとかしていれば定着するまで控えてた方がいいかもしれませんね!特に何もしてなければ基本問題ないと思います!気温も暑いので洗車で体力削られるのもあまりよくないので、使えるものはどんどん使っていきましょう!!