こんにちは。
僕はトラック運転手として10年以上、この業界で働いてきました。
いろんな運送会社を渡り歩いて、給料の「高い会社」「安い会社」、そしてその裏側を実際に体験してきました。
これからトラック運転手になろうとしている人にとって、
「給料がどれくらいなのか」
「稼げるのかどうか」
は、かなり気になるポイントだと思います。
結論から言えば、稼げるけど、決して楽ではない。
そして、同じ仕事をしていても、人によって給料に大きな差が出るのがこの業界です。
今回は、僕がリアルに体験してきた「トラック運転手の給料の実態」について、本音で語っていきます。
時給換算すると安すぎる!?給料40万でも笑えない現実
「トラック運転手って給料いいよね」
そう言われることが多いですが、それは表面的な数字だけを見た話です。
僕が引越しドライバーをしていた時、拘束時間は毎日14〜18時間。
繁忙期の3月・4月なんて、家に帰れない日もありました。
作業が終わっても会社に戻って、深夜まで積み替え作業。
「これ、いつ帰れるんだろ…」と本気で思ってました。
それだけの長時間労働の末に手にした給料は、たった40万円。
残業180時間オーバー、体はボロボロ。
「これで40万か…」と、マジで絶望しました。
別のルート配送の仕事では、朝イチから深夜まで働いて手取り20万円という月も。
今の自分の給料と比べると、あの頃は本当にバカみたいな労働をしていたなと感じます。
トラック業界は“平等”じゃない。給料は運と人間関係で決まる?
トラック運転手の給料は、歩合制が基本です。
やればやるだけ稼げる、というのが表向きのシステム。
でも実際はそう簡単じゃありません。
なぜなら、この業界には“いい仕事”と“悪い仕事”があるからです。
僕が長距離を走っていた頃、同じルートでも運賃が全然違うことがありました。
- 先輩の下り:26,000円(高速使用)
- 僕の下り :11,000円(下道オンリー)
走る距離も、かかる時間も、体の疲れも違う。
もらえる給料は半分以下でした。
当時の僕の月収は20万円未満。
一方で、先輩たちは40万以上も稼いでいた。
会社の仕組み、配車の偏り、人間関係――
これらの「見えない要素」が、給料に大きな差を生むんです。
今の会社では稼げる。でも、ひがまれることもある
現在、僕が働いている会社は「やった分だけ給料になる」仕組みです。
仕事内容のきつさは関係なく、とにかくこなした回数が収入に直結します。
僕はたまたま、稼ぎやすいポジションに入れたので、地場(近距離)の仕事でも長距離ドライバー以上に稼いでいることもあります。
実際、年収540万円(2016年度)という結果も出せました。
でも、こうなると人から妬まれるんですよ…。
「地場ドライバーのくせに調子のんな」
「ラクして稼いでるやつがムカつく」
そんな雰囲気になり、上司にチクられたこともありました。
結果、しばらく仕事を干されて全然稼げない時期もありました。
悔しくて、悲しくて、それでも働きました。
今でこそまた稼げるようになりましたが、それ以来給料の話は職場で絶対にしないようにしています。
トラック業界には“昇給”という概念がない
トラック運転手の給料は、ほとんどが歩合給です。
そのため、いくら頑張っても「基本給が上がる」といった昇給はまず期待できません。
同じ定期便を1年、3年、10年続けていたとしても、給料はずっと同じ。
結局、「もっと稼ぎたい」と思えば、さらにキツい仕事を引き受けて数をこなすしかないんです。
若いうちは体力でカバーできますが、年齢を重ねるにつれて体がしんどくなってくる。
そうなると、仕事量を減らさざるを得ず、自然と給料は下がっていく。
これが現実です。
僕も今後、体力的に長距離や深夜帯を避けたいと思っています。
でも、そうなると稼ぎは確実に落ちていく。
「長距離やれ」と言われても、家族と過ごす時間が減るのは嫌ですし、何より寂しいんですよね。
【朗報】ついに基本給が2万円アップ!業界にも変化の兆し
最近の話ですが、僕の勤める会社で基本給が2万円アップしました!
ちょっとした昇給ですが、10年以上この業界で働いてきて、こういう明るいニュースは本当に珍しいです。
人手不足の影響もあって、今後は他の運送会社でも給料改善の動きが出てくるかもしれません。
業界全体がもっと働きやすくなると、若い人も増えてきそうですね。
【まとめ】トラック運転手の給料は「やれば稼げる」。でも…
最後にもう一度、はっきり言います。
トラック運転手の給料は「歩合制」が基本。つまり、“やった分だけ”稼げる世界です。
未経験でも、頑張れば年収500万円以上は目指せます。
実際に僕は、ブラック会社で手取り16万円からスタートして、今では手取り40万超えを安定して取れるようになりました。
ただし、
- 稼げる人と稼げない人の差が激しい
- 長時間拘束が当たり前
- 昇給がない
- 人間関係で稼げなくなることもある
というシビアな一面もあります。
「楽して稼げる」なんて甘い世界じゃありません。
でも、自分で人生を変える力を持てるのが、この仕事の魅力でもあるんです。
努力が数字になって返ってくる。
それがトラック運転手という職業です。
この記事を読んでくれたあなたへ。
これからトラック業界に飛び込もうと思っている方は、しっかり情報を集めて、自分に合った会社を選ぶことが何より大事です。
僕の経験が、少しでもあなたの参考になれば嬉しいです!
年収540万の拘束時間が知りたいです。
こんにちは。
主さんと年収ほとんど一緒ですのでご参考迄に。
私の場合、関東から荷物を積んで関西降ろしの定期です。
帰りはもちろん関西発関東便。
夕方積んで関西朝着、荷降ろしして夕方また積み込み。1運行あがりなので3日で実働40時間位でしょうか?
1日平均13時間くらいかな?
ちょっと解りにくいですがご参考迄に
転職を考えてるのですが、現在の会社が月収29、拘束10時間くらい、完全週休2日、夜勤(16~2)です。
昼勤(11~21)で月収30くらいの会社なんてないですよね…(´・ω・`)