ありふれた日常に突然かかってきた一本の電話
今日もいつも通りに目覚め、妻や子供たちと平和な時間を過ごしていました。
特別なことは何もない、普通の、どこにでもあるような日常。
そんな昼下がり、僕の携帯が鳴りました。
画面に表示されたのは、かつて僕が働いていた職場の人間の名前。
その着信を見た瞬間、封じ込めていた過去の記憶が一気によみがえりました。
建築業界で経験したいじめ・暴力の日々
今だから話せますが、僕は一時期、建築関係の仕事に就いていたことがあります。
「トラックドライバーしか経験がない自分に、手に職をつけたい」
そんな思いで飛び込んだ世界でした。
しかし、待っていたのは想像を絶する地獄でした。
- 理不尽な暴力
- 顔への落書きと隔離
- ハンマーでコンクリートに直接釘を打たされ、手が血まみれ
大の大人たちが寄ってたかって、一人の人間をいじめ、傷つける。
たった3ヶ月間でしたが、その間に受けた心のダメージは計り知れません。
相談できる人もおらず、毎日が苦しく、ただ一人で耐えていました。
死にたいほど追い詰められ、それと同時に「いつか復讐してやる」という怒りも芽生えていました。
死と隣り合わせの現場で思ったこと
ある日、10階以上あるマンション建設現場の足場で、いつも通りの暴力を受けました。
ヘルメット越しに電動工具で殴られる衝撃。
気を抜けば、転落して即死する高さ。
「今ここから落ちたら、こいつらどうなるだろう」
そんな復讐心が頭をよぎりました。
でも、寸前のところで思いとどまった。
理由は、
妻のお腹に新しい命が宿っていたから
自分の命だけじゃない。
守るべきものがあった。
僕は生きることを選びました。
パワハラ・いじめが起きやすい建築業界の実態
僕の体験談だけではありません。
建設業界は、いじめやパワハラが起きやすい土壌がもともと存在しています。
- 体育会系の上下関係が厳しい
- 閉鎖的な現場が多く、情報が外に漏れにくい
- 年功序列の風潮が根強く、若手へのパワハラが黙認されがち
- 「昔はこうだった」という古い価値観が残る
結果、暴力やいじめが「当たり前」とされ、異常な環境が維持されてしまう。
それが建築業界の隠れた闇です。
逃げるためにできたこと、できなかったこと
今思えば、もっと早く「逃げる決断」をしてもよかったと思います。
もし、いま同じように苦しんでいる人がいるなら、こうアドバイスしたい。
- 証拠を残す(ボイスレコーダー・日記・写真)
- 第三者に相談する(労働基準監督署・弁護士)
- 無理に耐えない(逃げることは「負け」じゃない)
僕は当時、誰にも相談できず、ただ耐えるしかなかった。
でも、逃げるための選択肢は確かに存在していました。
あなたには、自分の命と心を守る選択をしてほしい。
転職してトラックドライバーに戻った理由
建築現場を辞めたあと、僕は再びトラックドライバーの道を選びました。
なぜか?
- 成果主義で、年齢や上下関係より結果が重視される
- 人間関係がドライで、必要以上に絡まれない
- 仕事に集中できる環境が整っている
もちろん、運送業界にも厳しい一面はあります。
でも、少なくとも「無意味な暴力」や「いじめ」は、建築業界に比べれば圧倒的に少なかった。
僕にとって、トラックドライバーは心から救いとなる職業でした。
数年後、復讐の瞬間が訪れる
電話の主は、かつて僕を見下し、暴力を振るった元同僚。
軽い世間話の後、彼が聞いてきた。
「今、何してるの?」
僕は答えました。
- 400万円の車を買ったこと
- 毎月50万円以上稼いでいること
- 家族と幸せに暮らしていること
電話口の向こうから、明らかに悔しそうな雰囲気が伝わってきました。
かつて僕を人間扱いしなかった相手が、今では収入も家庭も、すべて僕に劣っている。
これが復讐だと思いました。
わざわざ仕返しをする必要もない。
ただ、自分が幸せになることが最大の復讐だった。
多分もう、彼から連絡が来ることはないでしょう。
ざまぁみろ。
いじめ・パワハラは絶対に許してはいけない
よく言われます。
「いじめられる側にも問題があるんじゃないか」
と。
でも、どんな理由があっても、いじめていい理由にはならない。
いじめはダサい。
かっこ悪い。
そして、いじめをする奴は、結局ロクでもない人生を送る。
現に、僕をいじめた連中は、年収400万にも届かず、うだつの上がらない日々を送っています。
金だけがすべてではないけれど、少なくとも人を見下して生きた結果がその程度なら、ほんとうに情けない話です。
今、苦しんでいるあなたへ
もし、この記事を読んでいるあなたがいま社会人として「いじめ」や「パワハラ」に苦しんでいるなら、声を大にして伝えたい。
- あなたは悪くない。
- 自分を責める必要はない。
- 逃げてもいい。
- 幸せになることが、何よりの復讐だ。
僕も地獄のような日々を生き抜きました。
今では、家族と一緒に笑って過ごせる日々を手に入れています。
必ず出口はあります。
あなたも、あきらめないでください。
最後に
建築業界のいじめ・暴力、社会人になってからのパワハラ。
決して「普通のこと」なんかじゃありません。
泣き寝入りせず、あなた自身の幸せを取り戻しましょう。
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