どうもお疲れ様です。
トラック運転手のトラ介です。
僕らが毎日トラックを運転してる中で、いつも頭の片隅にあるのが「事故のリスク」です。
ハンドル握ってる時間が長ければ長いほど、ヒヤッとする瞬間、危ない荷扱い、過酷な労働時間……命にかかわる場面に出くわすこともあります。
現場にはルールも安全対策もあるけど、それでも事故がゼロになるわけじゃない。
これまで15年以上運転手をやってきた中で、身近で命を落とした仲間もいます。
大けがして障害が残った人、奇跡的に命だけは助かった人……そういう話も身近で聞いてきました。
だからこそ、いつも思うんです。
「もし自分が死んだら、残された家族はどうなるんだろう?」
正直、想像なんてしたくありません。
でも、家族を守るためにも「万が一」に備えて知っておくことは必要です。
業務中に死亡したら、どんな補償があるのか?
業務中に死亡した場合、まず「労災保険(労働者災害補償保険)」から補償が支払われます。
これは運送会社などの使用者が加入義務のある保険で、労働中の事故や災害によって亡くなった際に、遺族に対してお金が支給される制度です。
具体的には以下のような補償があります。
遺族補償年金
遺族に対して毎月支払われる年金です。
- 受給できるのは、配偶者・子ども・父母・孫・祖父母(条件あり)
- 支給金額は、亡くなった方の給料(日額)の153日分~245日分/年
- 支給額は遺族の人数によって変わります
例:平均賃金が日額1万円の場合 → 年153万円~245万円程度が年金として支給される計算になります。
遺族補償一時金(年金を受けられない場合)
年金の対象とならない遺族には、代わりに一時金が支給されます。
- 金額:給付基礎日額の1000日分
- 例えば日額1万円なら → 一時金として1000万円
葬祭料(葬儀の補助)
遺族補償とは別に、葬儀にかかる費用も一部補償されます。
- 金額は「31万5千円」または「平均賃金の60日分」のどちらか高い方
遺族特別支給金(上記に加えて支給)
- これは労災保険の「特別支給金」として追加で支払われます
- 一律で300万円の一時金
運送会社からの補償(民間での追加)もありえる
労災とは別に、運送会社が独自に定めている業務災害補償制度や団体生命保険に加入していれば、さらに追加で補償されることがあります。
これは会社によって差があるので、就業規則や雇用契約を確認しておくといいです。
とはいえ、やっぱり「生命保険」は自分で備えるべき
僕自身、結婚して子どももいます。
妻は専業主婦で収入はゼロ。
子どももまだ小さい。
もし僕が突然死んでしまったら……生活は一気に崩れてしまいます。
だから僕は30代のうちに収入保障型の生命保険に入りました。
生命保険は、自分の命を守るというより「残された家族の生活を守るもの」です。
- 住宅ローンがあるなら「団体信用生命保険」
- 子育て世代なら「定期保険」や「収入保障型」が有効
- 保険料は月3,000〜5,000円程度からも加入可能
万が一の時、公的補償だけでは到底足りません。
「保険?高いし…」と思うかもしれませんが、安心はプライスレスです。
よくある疑問Q&A
Q. 労災と遺族年金は両方もらえるの?
A. 条件により併給調整がありますが、両方支給されることもあります。
社会保険事務所で要確認。
Q. 労災じゃなくて、通勤中に事故死したら?
A. 通勤災害として、労災保険の対象です(自宅と職場の間が原則対象)。
Q. 自営業の運送業者やフリーランスはどうなる?
A. 労災保険の対象外です。
労災特別加入制度や、民間保険に入っておく必要があります。
Q. 遺族補償の申請って誰がやるの?
A. 通常は遺族が「労働基準監督署」に申請を行います。
会社も一部手続きの協力が求められます。
最後に:命あっての仕事、荷物は2番でいい
命をかけて働いてるドライバー、みんなそうだと思います。
でもね、やっぱり命が最優先です。
「荷物を守るために自分の命を失った」なんて、家族は絶対に望んでません。
荷物より大事なものは、家族と自分の命です。
それを守るために、知識と備えはあって損しません。
そしてできれば、生命保険にも入ってください。
家族を守るための「最後のやさしさ」だと僕は思ってます。
【まとめ】
- 業務中に死亡した場合は、労災保険から遺族補償年金・一時金・葬祭料・特別支給金が支払われる
- 労災だけでは生活を支えるには不十分。生命保険による備えも重要
- フリーランスや個人事業主は特に、自力での補償確保が必須
- 命があってこそ。荷物より自分を守ろう
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