トラック運転手にとって、「事故」はいつ起きてもおかしくないもの。
それでも、いざ自分や仲間が事故を起こすと、現実の重さに心が潰れそうになります。
今回の記事では、僕が実際に経験した「先輩ドライバーの事故」を通して、事故後に落ち込んでいる仲間へどんな言葉をかければいいのか、そして、そこからどう立ち直っていけるのかを綴ります。
あなたが事故で苦しんでいるなら、あなたの大切な誰かが事故を起こして悩んでいるなら、少しでもこの言葉が届いてくれたら嬉しいです。
トラック運転手が事故を起こすとどうなるのか?
トラックの事故は、一般的な交通事故とはわけが違います。
荷物・会社・得意先、そして命…どれも背負っている重さが違うんです。
実際に事故を起こすと、以下のような現実が待っています。
- 収入が激減:仕事を休めば日給が途絶え、車両の修理費や過失の賠償などが降りかかります。
- 家族への影響:住宅ローンや子どもの学費、生活費も止まらないまま。
- 心のダメージ:何よりも、「自分は終わった」と感じる強烈な自己否定が襲ってきます。
これはフィクションじゃありません。
僕の尊敬する先輩が、実際にその渦中にいます。
突然、現場から姿を消した先輩
その日、いつものように点呼を受け、トラックに乗り込もうとしたとき、ふと、ある異変に気づきました。
「あれ?先輩がいない」
毎日のように顔を合わせていた先輩が、急に来なくなった。
最初は「たまたま休みかな」と思ったけど、翌日も、その次の日も姿は見えず……。
心配で、たまらず先輩が所属している会社の人に聞いてみたんです。
すると、返ってきた言葉に絶句しました。
「◯◯さん、事故で休んでるよ。けっこう大変だったらしい」
信じられませんでした。
あの慎重で、経験豊富な先輩が事故?
何かの間違いだろうとすら思いました。
でも、その日から先輩の姿を見ることはしばらくありませんでした。
「もう自分が嫌になった」落ち込む先輩にかけたい言葉
数週間後、ようやく元気そうな姿を見かけることができました。
でも、どこか気力を失ったような、笑顔が抜けた先輩。
話しかけると、ポツリとこんな言葉が返ってきました。
「もう自分が嫌になったよ……」
その一言に、僕の胸がギュッとなりました。
僕にとって先輩は、ただの同業者ではありません。
入社して間もない頃、別会社なのにわざわざ気にかけてくれて、積み下ろしのコツ、ルートの取り方、休憩の取り方まで丁寧に教えてくれた。
忙しいときにはこっちに来てくれて、僕も逆に手伝いに行ったりした。
「会社を超えた仲間」って、こういう人のことを言うんだろうなって思ってました。
だからこそ言いたい。
事故を起こしても、あなたの価値は変わらない。
むしろ、痛みを知った今のあなたは、前よりもっと優しく、もっと強いドライバーです。
トラックドライバーが事故から立ち直るには
事故の後、誰に何を言われても響かないことってあります。
「ドンマイ」「次があるさ」なんて言葉では、正直、何の慰めにもならない。
でも、だからこそ、心に残る言葉ってあります。
たとえば僕はこう伝えました。
「先輩、それだけ後悔してるんだから、きっともう2度と同じミスはしませんよ。
僕はまた一緒に走れる日を待ってます」
ポイントは、「無理に立ち直らせようとしないこと」。
ドライバー仲間として、黙って待つ。信じてる姿勢を見せる。
それが一番の支えになると思うんです。
僕も一度、人生が終わったと思ったことがある
今、こうして普通に働けている僕ですが、少し前まではとんでもない状況でした。
- 食うものがない
- 睡眠時間もろくにない
- 毎月の給料は16万円以下
- 罰金、待機、理不尽な扱い…
「何のために生きてるんだろう」
そう思いながら、白ご飯と乾燥ワカメの味噌汁だけで生きていた日々。
でも、ある日を境に、僕は変わりました。
「このまま終わる人生は嫌だ」って思ったんです。
そこから、泥水すすって這い上がってきた。
本当に支えてくれたのは、今の仲間たちでした。
だから僕は、今度は自分が“誰かの支え”になりたいと思っています。
まとめ、事故は過去、未来はまだこれから
事故を起こしたことは消せません。
でも、その事故を「どう乗り越えるか」で、未来は変えられます。
僕の大切な先輩。
あなたは事故で終わる人じゃない。
事故を越えて、また輝ける人です。
だから僕は待ってます。
また一緒に走れる日を、心から楽しみにしています。
【あとがき】
この記事は、実際に僕の身近な先輩が事故を起こしたときの体験をもとに書いています。
もし今、あなたの周りにも同じように苦しんでいる仲間がいたら、「何も言わずに、信じて待つ」
その優しさが、きっと届くはずです。
そして、もしあなた自身が今つらいなら、この記事が「またやってみよう」と思える小さなきっかけになってくれたら嬉しいです。















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