トラック運転手の仕事は、一歩間違えば人生を大きく狂わせる危険を常に抱えています。
特に事故は、その最たる例。
修理費や賠償金だけでは済まない、仕事や家族、住まいすら失う事態に発展することもあるのです。
今回は、僕の知っている一人のドライバーの実話をもとに、事故によって人生がどう変わるのか、そしてそこからどう立ち直ることができるのかについて、リアルな視点でお話しします。
トラック運転手が事故で失うもの
お金だけじゃない、失うものの大きさ
トラックの事故は、何十万、時には何百万単位の修理費・賠償金が発生します。
でも、本当に辛いのはお金の問題だけじゃありません。
会社での信用も失い、配車も当たり障りのない便ばかりになります。
上司や同僚との関係も微妙になり、仕事は淡々と消化されるだけの日々に。
家族の崩壊と住まいの喪失
そのドライバーは、過去に何度も事故を起こしていました。
そして、ある事故をきっかけに借金を背負い、家族とも離れることになりました。
せっかく建てた新築の一戸建ても、ローンが払えず手放すことに。
まだ思い出が少なかったのが、せめてもの救いだと彼は言っていました。
孤独に繰り返される毎日
彼は今、会社の寮で生活しています。
家賃がかからない分、生活はなんとか維持できていますが、本当の意味で”落ち着ける場所”はありません。
寮では周囲に気を使いながら静かに過ごし、たまには逃げるようにコンビニにトラックを停めて車中泊をする日もあるそうです。
どうしても気まずい人が寮にいると、帰るのも気が重くなるからです。
事故を起こした後の現実
借金と孤独に苦しむ毎日
事故の代償で抱えた借金は簡単に返せる額ではありません。
配車も限定され、稼ぎも減っていく。
寮に帰っても、温かく迎えてくれる人はいない。
コンビニのおにぎりやカップラーメンが、1日の終わりの唯一の楽しみになる。
自分だけでなく他人の人生も壊す
トラック事故は、ただの物損や人身事故に留まりません。
荷主、会社、相手の人生、そして家族…多くの人の人生を狂わせる力があります。
起こした本人も、誰かを傷つけたという事実に一生向き合っていかなければならない。
事故を起こしたくて起こす人なんていません。
でも、起こってしまったものは、もう戻らない。
それでも、0から1にする方法
落ちるところまで落ちた今こそ、チャンス
僕は、彼にこう伝えました。
「今のあんたの人生は、落ちるところまで落ちてる。
でも、それはチャンスだよ。だってもう失うものは何もないから。」
ゼロになった今、自分の人生をどう積み上げていくか。
大きなことじゃなくていい。
小さな一歩でいいんです。
小さな行動が未来を変える
- 人に挨拶をしてみる。
- 寮の掃除を率先してやってみる。
- 誰かの荷物を手伝ってみる。
そんな些細なことから、少しずつ周囲の見方が変わってきます。
信頼が生まれ、話しかけられ、また自分も誰かに心を開けるようになる。
「keep left」──前を向いて生きる合言葉
過去に戻ることはできません。
でも、これからの道は自分で選べます。
僕は「keep left」という言葉を大切にしています。
トラックドライバーが走る道、左車線を走り続けるように、 人生も焦らず、無理せず、でも確実に前へ進むことが大事だと思うんです。
まとめ、人生は何度でもやり直せる
トラック運転手として事故を起こしてしまえば、人生が大きく狂う。
でも、それで終わりじゃない。
事故を反省し、償い、そして次に活かすことで、また新しい人生が始まると僕は信じています。
もし今、この記事を読んでいるあなたがどん底にいるなら、覚えておいてください。
「始めよう、keep left」
トラックドライバーとして、もう一度自分の人生を走り出すために。
お仕事お疲れさまです。
いつも、楽しみに拝見してます。
今日は感動しました…
主様は、まだお若いのにお歳を重ねた経験豊富の方のお話を聞いてる様な気持ちになります。
色んな経験を今迄にされてきたのでしょう。
ご家族の方達はお幸せですね。
とても頼りになるお父さんがいらして。
どんな事があっても、主様について行けば道は開ける!と心強く思えます。
人生色んな事がありますね…
時間は巻き戻せない…
でも、ああしてレバとタラレバが出てしまいます…
現実は前しかないんですよね!
一つでも良くなるように今から!行動も出来ますものね!
いつも前をしっかり見据えて頑張っていらっしゃるブログ楽しみにしてます!