働く男性トラックドライバー

「拘束時間=働いた時間じゃない」トラックドライバーの給料との関係を暴露

こんにちは。現役トラックドライバーのトラ介です。

トラックドライバーとして長く働いていると、よくこんな疑問を耳にします。

「拘束時間が長いって聞くけど、結局その分給料に反映されるの?」

「残業代ってちゃんと出るの?」

結論から言うと、現場のリアルはちょっと厳しいです。

拘束されている時間が長くても、必ずしも給料に直結しないケースが多いのがこの業界の現実。

今回は、僕の経験をもとに、トラックドライバーの「拘束時間」と「給料」の関係を詳しく解説していきます。

そもそも「拘束時間」とは何か?

まず、労働時間と拘束時間の違いを整理しておきましょう。

  • 労働時間:実際に仕事をしている時間。運転、荷物の積み下ろし、書類作成などが含まれる。
  • 拘束時間:会社や荷主に拘束されている時間すべて。待機時間や点呼、休憩時間も含まれることがある。

法律上は、労働時間と拘束時間は明確に区別されています。

しかし、トラックドライバーの現場では、この線引きがあいまいなことが多く、結果として「働いていないのに拘束されている時間」が多く発生するんです。

拘束時間が長くても給料に反映されない現実

たとえば、僕の勤務では次のようなケースがあります。

  1. 荷待ち時間が長い場合
     朝から配送先に向かい、到着したのは9時。でも荷物の積み下ろしが始まったのは11時。会社から見ると「現場にいた時間」は拘束扱いかもしれませんが、残業代としてカウントされることはほとんどありません。
  2. 待機場所での待ち時間
     トラックターミナルや荷主の倉庫での待機時間。法律的には休憩時間扱いでも、実際にはスマホをいじるくらいしかできない状況です。体は拘束されているのに、手取りには影響なし。
  3. 運行前後の点呼や車両点検
     出庫前の点呼、帰庫後の車両点検も拘束時間に含まれます。とはいえ、残業として評価されることは少なく、時給換算するとかなり低くなってしまいます。

拘束時間が給料に反映されない理由

なぜこんなことが起きるのでしょうか?

ポイントは「給与制度」と「法的規制」の2つです。

1. 給与制度の影響

多くの運送会社では、給与体系が固定給+出来高制になっています。

  • 固定給:月給制で、会社が定めた時間以上働いても変動しない
  • 出来高制:運んだ荷物や距離によって増減する

つまり、拘束されているだけの時間は、出来高に含まれない限り給与には反映されません。

たとえ一日15時間拘束されても、運んだ荷物が少なければ手取りは大して増えない、というケースも珍しくありません。

2. 法的規制と運送業界の実態

法律上、トラックドライバーは「労働基準法」や「改善基準告示」の適用を受けます。

しかし、改善基準告示は「指針」のため、実際には会社ごとの運用に委ねられる部分が多いです。

例えば、深夜配送や繁忙期の長時間拘束。

法律的には拘束時間の上限がありますが、守られていない会社もあります。

その結果、残業代がつかないまま長時間拘束されることが起きるのです。

実際の手取りに与える影響

ここで僕の例を挙げてみます。

  • 総支給:63万円
  • 手取り:49万円
  • 拘束時間:12〜14時間/日、繁忙期は18時間以上

もし、荷待ちや待機時間が労働時間として認められ、残業代が正しくついていたら、手取りはさらに5〜10万円増えていたはずです。

つまり、同じ拘束時間でも会社の運用次第で手取りは大きく変わる。

これが「拘束時間=働いた時間ではない」という現実です。

拘束時間が長くなる原因

では、なぜこんなに拘束時間が長くなるのでしょうか?

  1. 配車の効率優先
     会社は1日の配送件数や距離を最大化するため、ドライバーを長時間拘束します。効率重視の配車は、手取りを必ずしも増やさないことも。
  2. 荷主側の待機
     荷物の準備が遅れる、荷下ろしに時間がかかる、など荷主都合で待たされる時間もあります。ドライバー側は身動きできず、給料には反映されません。
  3. 深夜・早朝の配送
     深夜帯は法律的には割増賃金の対象ですが、会社の給与体系によっては割増が十分に反映されない場合があります。

給料を守るために知っておきたいこと

長時間拘束でも手取りを確保するために、僕が意識していることがあります。

  1. 給与体系を事前に確認する
     出来高制なのか、固定給+残業代なのか。拘束時間が多い職場では必ずチェックするべきです。
  2. 勤務記録を正確に残す
     運行日報や点呼記録を残すことで、残業代請求や不当な扱いへの対応がしやすくなります。
  3. 改善基準告示を理解しておく
     「拘束時間は最大何時間まで」「休息時間は何時間以上」といった基準を知っておくことで、会社と交渉する際の根拠になります。

長時間拘束でも高収入は可能か?

結論から言うと、可能です。僕自身、高収入を得ています。

でも重要なのは、「長時間拘束=ただ耐える」ではなく、効率よく働き、運行スケジュールと給与の関係を理解すること

  • 配車の工夫で拘束時間を減らす
  • 出来高を意識して荷物を選ぶ
  • 残業代や割増賃金を確認して請求する

こうした工夫次第で、長時間拘束の現実をある程度カバーできます。

まとめ|拘束時間と給料のリアル

ここまでの内容を整理するとこうなります。

  • 拘束時間=働いた時間ではない
  • 待機や荷待ちは給料に反映されないことが多い
  • 給与体系や会社の運用次第で手取りは大きく変わる
  • 法的基準を知ることで給料を守れる
  • 長時間拘束でも効率と工夫次第で高収入は可能

現役ドライバーとして声を大にして言いたいのは、

「長く拘束されることは当然ではない」ということです。

会社の給与体系を理解し、自分の働き方を見直すことで、無駄な拘束時間に振り回されずに済みます。

新人ドライバーへのアドバイス

これからトラックドライバーを目指す方へ。

拘束時間や給料の仕組みを知っておくだけで、無理なく稼ぐ戦略が立てられます。

「ただ長く働けば稼げる」というのは幻想です。

拘束されている時間の意味を理解し、自分の手取りを最大化する工夫をしましょう。

この記事で、少しでも「拘束時間=働いた時間じゃない」という現実を理解してもらえたら嬉しいです。

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トラ介現役トラック運転手/ドライバー歴20年以上のベテランです!
このブログでは、地場から長距離まで経験してきた僕が、リアルな現場の働き方・悩み・収入事情をぶっちゃけています。無事故20年継続中! かつては運送業界の闇も経験しましたが、今では家族を支える高収入ドライバーに。 以前は「トラックドライバー総合情報サイト・ブルル」でも執筆経験あり。 「これから運送業に入りたい」「今の働き方に不安がある」という人に向けて、現場のリアルを届けます!