どうも、現役トラックドライバーのトラ介です。
毎年やってくる梅雨、この季節は運転中のリスクが一気に跳ね上がりますよね。
視界は悪い、路面は滑る、荷物は濡れるし、気も使う。
正直、梅雨は一年の中でもっとも神経を使う時期かもしれません。
僕自身、20年以上トラックドライバーとして走ってきて、梅雨時期にヒヤッとした経験は何度もあります。
だからこそ、この記事では「梅雨の運転で本当に気をつけるべきこと」を7つにまとめて、同業者のみなさんや、これからドライバーを目指す方にも分かりやすくお伝えしたいと思います。
1. 雨の日はとにかくスリップに注意
まず何よりも大事なのが「路面の滑りやすさ」です。
特に雨が降り始めた直後の道路って、見た目以上に滑ります。
アスファルトにたまった油やホコリが雨で浮き出して、タイヤとの摩擦が極端に落ちるんです。
白線、マンホール、鉄板の上なんかはもう、滑り台みたいなもん。
特に大型トラックは車体が重くて止まりにくい。
雨の日は車間距離を普段の1.5倍〜2倍くらいにとるのが基本です。
急ブレーキなんて絶対NG。
あとは「ハイドロプレーニング現象」も怖いですね。
水たまりに乗った瞬間、タイヤが浮いてハンドルもブレーキも効かなくなるあれです。
スピード出しすぎてると起きやすいので、雨の日はとにかく控えめなアクセルを意識しましょう。
2. ワイパーと視界対策は怠らない
雨の日は「見えにくい」が最大の敵。
とくに夜間の雨は、対向車のライトがフロントガラスに反射して、何がなんだか分からなくなるときがあります。
まずはワイパーのゴムを定期的に交換しておきましょう。
けっこう忘れがちですが、古くなったワイパーは全然水をはじいてくれません。
それから曇り止め対策も重要。
エアコンの内気・外気切り替えやデフロスターを上手に使って、フロントガラスをクリアに保つのがポイントです。
市販の曇り止めスプレーをガラスに塗っておくだけでも全然違いますよ。
3. 歩行者・自転車が見えづらくなる
雨の日は歩行者や自転車の動きも読みにくくなります。
傘で視界が狭くなっていたり、フードをかぶっていて周りが見えてなかったり。
子どもなんかは突然飛び出してくることも。
トラックって車高が高いから、死角も多いんです。
特に左折時の巻き込みや、後退時の歩行者接触には要注意。
「見えてないかもしれない」と常に意識しておくことが大切です。
夜間なんかは特に危険。
黒い服を着た人が傘さして歩いてたりすると、マジで見えません。
ハイビーム・ロービームの使い分けや、フォグランプも効果的に活用しましょう。
4. 濡れによる荷物トラブルに備える
梅雨は荷物にもダメージが入りやすい季節です。
特に段ボール製品や紙類、衣料品などは水に弱いですよね。
雨で濡れてダンボールが崩れて商品破損、なんてことになると、商品事故扱いで給料から天引きされることも…。
そこで活躍するのがブルーシートや防水シート。
荷台がウィング車なら多少は安心ですが、それでも荷締めバンドが染みてくる場合もあるし、荷物の角に水が溜まることも。
積み荷を覆うときは「ただかけるだけ」じゃなく、風でめくれないようにしっかり固定するのが基本です。
荷崩れと濡れ防止、両方考えて積み込むクセをつけておくと、梅雨時期のトラブルはかなり防げます。
5. 梅雨は渋滞・遅延がつきもの
梅雨の時期は事故や工事、通行止めも増えてくるので、予定通りにいかないことが多いです。
でもここで焦ってスピードを出したり、無理な追い越しをすると…それこそ事故のもと。
「遅れる可能性がある」ってことを前提に、いつもより30分〜1時間早く出るようにするだけで、気持ちに余裕ができます。
焦りながら運転してると、視野も狭くなるし、判断も雑になるので本当に危ないです。
あと、万が一のときに備えて、配車係やお客さんへの連絡は早めに入れるのも鉄則です。
「間に合わないかも」とおもった時点で連絡するほうが信頼されます。
6. 高速道路と山道は特に警戒
高速道路では雨によるスリップ事故、追突事故が多発します。
特に、前が見えないくらいの豪雨ではスピードを落とすことに迷いは不要です。
走行車線の左寄りを60km/h以下で走るのもアリです。
命を守るためなら“遅い”より“止まらない”ほうが大事。
山道や田舎道では、土砂崩れや冠水、濃霧のリスクもあります。
雨量が多い日は無理に山越えせず、遠回りでも安全なルートを選ぶのが正解。
道路情報や天気はNEXCOの通行止め情報、Yahoo天気、雨雲レーダーなんかをこまめにチェックしておくと便利ですよ。
7. 梅雨は疲労が溜まりやすい
雨の日の運転って、知らないうちにいつも以上に神経を使ってるんですよね。
視界も悪い、スリップの不安もある、気を張り続ける…
気づいたらドッと疲れてる。
そんな状態で無理をすると、集中力の低下や判断ミスが起こりやすくなります。
「まだ頑張れる」と思っても、休めるときは休むことが重要。
僕はこまめに休憩を取るようにしてて、眠くなりそうなときは、ガムを噛んだり冷たいお茶を飲んだりしてリフレッシュしてます。
最悪なのは、「疲れてるのに無理して事故→給料カット+修理代+信用失う」パターン。
これ、本当にあるので要注意。
まとめ:梅雨でも、安全第一で走ろう
梅雨の時期は、トラック運転手にとって一番過酷とも言える季節です。
でも、だからこそ「いつも以上に丁寧な運転」を意識すれば、事故やトラブルは防げます。
命あっての仕事です。
荷物ももちろん大事だけど、自分の体と周囲の安全を守ることが最優先。
この梅雨も、無事故無違反で乗り越えていきましょう!
コメントを残す