「トラックドライバー=歯が汚い」
そんなイメージを持たれがちです。
実際、現場で働いていると、歯がボロボロの人や、口元を気にせず話す人を見かけることもあります。
でも、その背景には外からは見えない、僕たちドライバーならではの事情があるんです。
今回は、現役ドライバーとしてリアルな目線で「なぜ歯が悪くなりやすいのか?」そして「どうすれば防げるのか?」について書いてみたいと思います。
① 歯医者に行く時間がない
トラックドライバーの勤務は超不規則です。
朝が早かったり夜通し運転したり、1日12〜14時間拘束されるのも普通の話。
「歯が痛いな…」と思っても、歯医者の診療時間と合わない。
予約を取っても当日になって「積み込みが伸びた」「納品時間がずれた」となって行けなくなる。
そんなこともザラにあります。
結局、「また今度でいいか」が続いて、気づけば虫歯が進行してしまう。
これは本当にあるあるです。
② 食生活が偏っている
運転中の食事は、ほとんどがコンビニ飯・カップ麺・弁当。
バランスなんて考えてる余裕はないし、味の濃いものを好む人も多いです。
さらに、眠気覚ましで缶コーヒーやエナジードリンクを頻繁に飲む人も多く、糖分と酸で口の中はかなり過酷な環境になっています。
「水分補給のつもりで甘い飲み物を飲み続ける→歯を磨かずに仮眠→虫歯進行」
この流れ、僕も昔はよくやってました。
③ 喫煙率が高い
トラックドライバーは喫煙者が多い職業でもあります。
長時間の運転中、タバコが唯一の気分転換という人も多い。
でもタバコは、歯の黄ばみやヤニ汚れの原因になるだけじゃなく、歯周病リスクを大きく高めるのも事実。
見た目の問題もあるし、口臭にもつながる。
結果的に「歯が汚い」「口が臭い」と言われやすくなってしまうんです。
④ 健康管理より仕事優先の空気がある
運送業界には、昔ながらの「体調不良くらいで休むな」「稼げるうちに稼げ」という空気感がまだ残っています。
実際、歯が痛くても「どうせ一日走りきらないといけないし」と無理をする人は多い。
体調より仕事優先、歯のトラブルは“後回し”。
でも、そのツケは後から確実にやってきます。
⑤ 見た目やケアへの意識が薄れがち
トラックドライバーは基本ひとり仕事。
営業や接客業と違って、他人と至近距離で話す機会は少ないです。
そのせいか、「どうせ誰にも会わないし」と見た目や口臭への意識が薄れがちになります。
でもそれが、歯の健康への関心の低さにもつながっているんです。
僕が見てきた「歯で後悔した」仲間たち
僕の会社にも、歯のことで苦労している仲間が何人もいます。
特に長距離メインの先輩たちは、歯がボロボロになっている人が本当に多い。
走って、寝て、また走る。
そんな毎日を何年も繰り返してきた結果、歯医者に行く時間も余裕もなく、どんどん悪化していった。
そんな先輩たちを何人も見てきました。
正直、仲のいい先輩の口元を見て「自分もいつかこうなるのかな…」と思ったこともあります。
でもそれ以上に、「絶対にそうはなりたくない」という気持ちの方が強くなりました。
それ以来、僕はできるだけ歯のケアを意識するようになりました。
たとえ仕事がハードでも、自分の身体は自分で守るしかない。
そう思っています。
どうすれば歯を守れるか?
僕たちの働き方では、完璧な歯のケアは難しいのが現実です。
でも、最低限やっておくだけでも、将来のダメージはかなり減らせます。
おすすめはこの3つ
- 朝と寝る前に、しっかり歯を磨く(できれば昼も)
- 缶コーヒーやジュースはほどほどに。水やお茶を意識的に選ぶ
- 月に1回でもいいから、歯医者で定期チェックを受ける
これだけでも、本当に違います。
最後に、歯をナメると、人生で損する
歯が悪くなると
- 好きなものが食べられない
- 笑うときに口元を隠すようになる
- 口臭で人と距離を取られる
地味だけど、確実に人生の“質”が落ちていきます。
そして何より怖いのは、仕事に支障が出ること。
集中できなくなったり、口臭で荷主や同僚に悪印象を与えたり。
最悪、仕事を失うケースもあります。
歯は道具と同じで、壊れてからではもう手遅れです。
自分の体をメンテナンスすることも、プロドライバーとしての大事な責任。
これを読んだあなたには、ぜひ“歯のケア”を「今から」意識してもらえたらうれしいです。
僕の場合は歯石除去で月に一度歯医者に通っていました!!
今は歯石もすべて除去し、3か月に一度の定期健診のみです!!