春の新人トラックドライバー

未経験からの第一歩!新人トラックドライバーが春に気をつけるべき5つのポイント

春になると、トラック業界にも新しい風が吹き込んできます。

転職を考えていた人が新年度を機に心機一転で入ってきたり、大型免許を取得したばかりの若い子が初めて現場に出てきたり。

僕が働いてる現場でも、春になると横乗り指導を受ける新人ドライバがぽつぽつ増えはじめます。

最初は不安でいっぱいかもしないけど、誰だって最初は未経験。

問題は、どういうスタートを切るか。

最初の選択や行動次第で、数ヶ月後に「良い会社に入れた」「続けてよかった」と思えるか、それとも「なんでこんなにキツいんやろ…」と後悔するかが大きく変わってくることもあります。

今回は、20年以上この業界で走ってきた僕が、未経験ドライバーが春に気をつけるべき5つのポイントを本気でまとめてみました。

これからこの道を歩む新人たちのヒントになれば嬉しいです。

1. 最初に選ぶ会社で人生が変わる

最初に言っておきますが、運送業界は、会社選びを間違えると地獄を見ることになります。

特に未経験者は業界の常識も、待遇の違いもわからないまま求人を見て応募するから、ブラック企業に引っかかる確率がめちゃくちゃ高いです!!

例えば、僕が過去に働いてたブラック会社では、フォークリフトの免許がないのに倉庫作業をさせられ、荷物にちょっとでもキズをつけたら罰金。

しかも4日間下道で走らされて、給料は12,000円。

新人だと文句も言えず、耐えるしかありませんでした。

そうならないためには、以下のポイントに注意して会社を選んでほしいです。

  • 面接時にやたら「稼げるよ!」と金の話しかしない会社は注意
  • 勤務時間や拘束時間をぼかしてくる会社は要警戒
  • 「みんな最初はキツいから」と根性論を押しつける会社も危険

会社がちゃんとしてれば、この業界は本当に稼げるし、安定もします。

だからこそ、焦って入社せず、しっかり見極めることが大事です。

トラ介

もし、怪しい運送会社、ブラック運送会社に入社してしまった場合はすぐにやめることをお勧めします。僕はかなり我慢をして時間を無駄にしてしまいました、、、。

2. 大型?地場?長距離?仕事内容の選び方

運送業界にはいろんな仕事があります。

未経験者にありがちなのが、「トラックに乗れたら何でもいいや」と思って適当に選んでしまうこと。

でも、それぞれの仕事には人によって向き不向きがあるし、生活スタイルにも大きく影響します。

ざっくりと仕事内容の違いをまとめるとこんな感じです。

種類特徴向いてる人
地場配送毎日家に帰れる、拘束時間長め家族との時間を大事にしたい人
中距離1泊2日〜2泊3日程度、泊まりあり程よく稼ぎたい人
長距離数日拘束、ガッツリ稼げる稼ぎ優先・独身向け
大型・トレーラー荷量が多く責任も重い慣れてきてから挑戦するのがおすすめ

未経験者にとっておすすめなのは、まずは地場配送から慣れていくこと

毎日帰れるし、道や配送ルールも覚えやすい。

いきなり長距離に行くと、土地勘もない中で休憩の取り方や運行管理まで全部自己責任になるから、事故リスクも上がります。

最初はとにかく「安全第一」。

慣れてから徐々にステップアップすればいいので、焦らずトラックドライバーとしての基礎を地場で身に着けていきましょう。

3. 先輩ドライバーとの関係の築き方

新人時代、仕事の覚え方に大事なのが「人間関係」だと僕は考えます。

特に運送業は、先輩ドライバーからルールやコツを教えてもらうことが多いです。

マニュアルじゃわからんないことが現場には山ほどあります。

でも、ここで勘違いしたらいけないのは、「必要以上に媚びる必要はない」ということ。

大事なのは礼儀と素直さ。

変におどおどしてるとやりにくいし、逆に馴れ馴れしくするのもNGです。

僕は新人の頃、分からないことを素直にくことができました。

「すみません、これってどうやるんですか?」

この一言を言えるかどうかで、成長スピードも、職場での居場所も大きく変わります。

あと、「ありがとうございます」「助かりました」この2つの言葉は教えてもらったら必ず言うようにしましょう。

うまく人間関係が築ければ、困ったときに誰かが必ず助けてくれます。

それがこの業界のいいところです。

4. 最初の1ヶ月で覚えること

どんなに運転が上手でも、最初の1ヶ月は覚えることが山ほどあります。

いきなり完璧を目指す必要はないけど、「これだけは最低限押さえておけ」ってポイントをまとめておきますね。

  • 日常点検のやり方(灯火類、タイヤ、オイル)
  • 日報・点呼の記入方法(特にアルコールチェックは厳守)
  • 荷物の扱い方(破損=弁償のリスクあり)
  • 配送ルートの確認(ナビだけに頼らない)
  • 荷主さんや倉庫作業員との対応マナー

最初の頃は、ミスをしても「新人だからしょうがない」で済む場合もあります。

でも逆に言えば、「今のうちに覚えないと、そのまま事故やトラブルにつながる」ってことでもあります。

何でもそうだけど、「知らなかった」では済まされないことに時間が経てばなるでしょう。

少しずつでも、確実に覚えていき、分からないことはどんどん先輩に聞いてください。

5. 慣れた頃が一番危ない!事故とトラブルに注意

未経験者が一番やらかすタイミング、それが「慣れてきた頃」です。

最初の1〜2週間はビビりながら慎重に運転するけど、3週目くらいから気が緩みはじめて事故を起こすリスクが増えます。

特に注意してほしいのが

  • 狭い構内での接触事故(バンパーやミラー)
  • 商品事故(荷崩れ・破損)
  • 駐車時の油断(バースの段差や歩行者)

一度事故を起こすと、会社からの評価がガクッと落ちるし、給料が減る可能性もあります。

下手したらクビなんてこともあり得えます。

「お前はもう信用できん」

という評価がされれば、仕事もかなりやりにくくなります。

安全確認は確実に。

「自分は大丈夫」と思わないことが、安全運転への第一歩です。

トラ介

トラックのバックに関してですが、場合によっては駐車スペースが狭く、高い技術が必要なこともあります。20年以上僕はトラックに乗っていますが、バック中不安になったときはトラックから降りて駐車スペースとトラックの位置を確認。絶対に事故を起こさないように心がけてます。

僕から最後に新人ドライバーへメッセージ

春は一見すると走りやすそうに見えますが、実はトラックドライバーにとって落とし穴の多い季節です。

気温の変化で体調を崩しやすく、路面状況も不安定。

さらに、観光シーズンや工事による渋滞も重なり、運転には一層の注意が必要になります。

未経験の方にとっては、精神的な緊張やプレッシャーも大きくなるでしょう。

そこを慎重に、丁寧に、焦らず一歩ずつ乗り越えていけば、必ず慣れてきて、自信もついてきます。

だから今、不安があっても大丈夫。

最初の一歩だけはしっかりと周囲を見て、ミスを避け、落ち着いて進んでください。

その先には、「しっかり稼げるドライバー人生」が待っています。

これからトラックドライバーの道を選ぶあなたへ、心からエールを送ります。

「ご安全に。そして、あきらめずに進んでいってください!」




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ABOUT US
トラ介
現役のトラック運転手という立場から、この職業の働き方を考え、ブログにかいています。この道20年、無事故継続中のベテランドライバー!!トラックドライバー総合情報サイトブルルでブログを書いていた経験あり。