荷待ち時間がトラックドライバーに与えるストレスとその原因とは

怒るトラックドライバー

ふざけんなよ! もう何時間待たせる気だよ!


時間通りに来てんのに、なんでこんなに待つんだよ!

こっちは遊びでやってんじゃねぇんだよ!

待機料も出ねぇのに、タダで待てってか? ふざけんな!

いつまで待てばいいんだよ! ちゃんと説明しろよ!

段取り悪すぎんだろ! こっちの身にもなれよ!

次の積み込みあるんだよ! いい加減にしろ!

こっちは寝る時間もねぇんだぞ! どうしてくれんだよ!

これじゃあ仕事になんねぇよ! もう二度と来ねぇぞ!

仕事を効率的に回りたいトラックドライバーにとって、荷待ち時間というのは最大のストレスですよね。

わかります。

僕も荷待ち時間には未だに悩まされています。

原因は荷主側の積み込み、荷降ろしの準備不足による作業の遅れ。

僕なんかがやっているような路線ドライバーにはその影響がもろに出る。

路線ドライバーとは?

路線ドライバーとは、主に決まったルート(路線)を定期的に運行するトラックドライバーのことです。

宅配便や企業向けの貨物輸送でよく見られる働き方で、決まった物流センターや支店間を行き来します。

仕事の流れはある程度決まっているものの、「暇な時期」と「忙しい時期」があるため、荷物量の変動に大きく影響されます。

荷物が増えれば、積み込みしているトラックはすぐに満車になって出発し、積み込みできなかった荷物が現場にあふれかえる。

それは長距離の荷物であったり、近場の荷物も関係なく…。

荷主側の準備不足が引き起こす「悪循環」

忙しい時期なのに、荷主が現場に積み込みできるトラックを十分に入れてくれないと、作業は一気に滞ります。現場のキャパシティがオーバーし、作業効率がどんどん悪くなる。

結果として僕らドライバーは現場で2〜3時間、場合によってはそれ以上待たされることもある。

でも、その待機している時間は「給料が発生しない」ただの拘束時間。完全なるタダ働き。

本当に、この時間はトラックドライバーにとって一番の無駄だと僕は思っています。

荷待ち時間がドライバーに与える影響

この「荷待ち」という問題が厄介なのは、単に時間の無駄だけじゃないってこと。

以下のような影響も出てきます。

  • 拘束時間が増える:1日12時間以上働くのは当たり前。でもその中に“タダ働き”の時間が含まれてると思うとやり切れない。
  • 休憩時間が削られる:荷待ちのせいで食事の時間や仮眠の時間がズレる、または取れない。
  • 心身への負担:長時間待たされることでストレスが溜まり、体にも悪影響。疲れが抜けず、集中力も落ちる。
  • 事故リスクの増加:疲れやイライラが積もると、ちょっとした判断ミスが事故につながる。

ドライバー側にできる工夫と業界全体の課題

正直、荷待ちの多くはドライバーの力だけではどうにもできません。

けれど、少しでも無駄を減らすためにこんな工夫は考えられます。

  • 事前の情報収集:積み込み現場の混雑状況を把握しておく。
  • 荷主とのコミュニケーション強化:ルールや希望を伝えることで、少しでも段取りを良くしてもらう。
  • 同業者との連携:情報共有や時間調整で、待機時間の調整ができるケースも。

ただし根本的な解決には、「荷待ち=無料ではない」という業界全体の認識改革が必要です。

ヨーロッパなどでは「待機時間にも料金が発生する」のが当たり前。日本もそうなるべきだと僕は思っています。

荷待ちがなくなれば、業界はもっと魅力的になる

荷待ちの無駄な時間がなくなれば、ドライバーの拘束時間は大きく減るはずです。

そうなれば家庭と仕事を両立できる人も増えるし、若い人や未経験者もトラック業界に入りやすくなる。

「トラックドライバー=過酷でブラック」みたいなイメージも少しずつ変えていけるんじゃないかと。

僕たちが気持ちよく働ける環境づくりのためにも、荷待ち時間の問題はもっともっと声をあげていく必要があると思います。

まとめ

  • 荷待ちはドライバーにとって最大のストレス
  • 荷主側の準備不足・段取りミスが原因で起こる
  • 待機中は給料が出ない「無駄な時間」
  • 業界全体での改善が必要不可欠




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ABOUT US
トラ介現役トラック運転手/ドライバー歴20年以上のベテランです!
このブログでは、地場から長距離まで経験してきた僕が、リアルな現場の働き方・悩み・収入事情をぶっちゃけています。無事故20年継続中! かつては運送業界の闇も経験しましたが、今では家族を支える高収入ドライバーに。 以前は「トラックドライバー総合情報サイト・ブルル」でも執筆経験あり。 「これから運送業に入りたい」「今の働き方に不安がある」という人に向けて、現場のリアルを届けます!