僕は現在40代前半。
気づけば人生の折り返し地点に差し掛かっていた。
自分の寿命が80歳までだと仮定すると、ちょうど半分の道のりを歩んできたことになる。
振り返ると、これまでの人生はまるで嵐のように、あっという間に過ぎ去った気がする。
あの頃の僕には「人生の計画」なんてものはなかった。
ただ目の前の現実に向き合い、がむしゃらに働き続けてきた。
振り返る余裕なんてなかったのかもしれない。
高校は中退。
勉強が嫌で、教室にいるのが苦痛だった。
とにかく働きたいという思いが僕を突き動かしていた。
どんなにキツい仕事でも、どんなに理不尽な環境でも、自立するためにやるしかなかった。
その後、結婚をし、子供も生まれた。
家庭を支えるため、僕はさらに働き続けた。
トラックドライバーとしての日々は決して楽ではなかったが、家族の笑顔を見るためなら苦ではなかった。
深夜の運行、長時間の待機、体力的にも精神的にも追い込まれることが何度もあった。
それでも、「これが俺の役目だ」と思い、走り続けた。
幸いなことに、仕事には恵まれた。
不景気の中でも、トラックドライバーとしての給料は安定していて、手取りは50万円前後。
決して贅沢はできないが、家族が生活していくには十分だった。
何より、奥さんが去年から働き始めたことで、家計にはさらに余裕ができた。
貯金も増えてきて、生活はより安定していった。
しかし、そんな安定の中でも、僕の心にはぽっかりと穴が空いていた。
「このままでいいのか?」
何度も自問自答するようになった。
家族のためにお金は残せるだろう。
でも、それ以外に僕が残せるものは何があるだろう?自分が生きた証は、何か形に残るのだろうか?
ふと、思い返してみると、家族で旅行に行った思い出もほとんどない。
仕事に追われ、家族サービスといえば外食に行く程度。
どこか遠くへ出かけた記憶は、ほとんどない。子供が大きくなった時、「うちの親父はいつも仕事ばかりしてたな」と思われるのかもしれない。
そう考えると、なんだか寂しさがこみ上げてきた。
僕の一度きりの人生。
こんなふうに、ただ働いて終わってしまっていいのか?
そんな思いが募る中で、僕はある決断をした。
何か、自分にしかできないことをしよう。何かを残したい。家族に、自分が生きた証を伝えたい。
世間にも、自分の存在を示したい。そう思った時、頭に浮かんだのが「ブログ」だった。
実は、以前から細々とブログをやっていたが、忙しさにかまけて放置していた。
けれど、今度は本気でやってみようと思った。これが「本当にやりたいこと」なのかは、正直わからない。
けれど、今の僕にとって「やってみたい」と思えたのはこれだった。だから、とにかく始めてみることにした。
「TruckerLog」というブログ名は、自分がトラックドライバーとして生きてきた証を残したいという思いからつけた名前だ。
ブログの内容が薄っぺらくても、文章が短くてもいい。
大事なのは「僕が感じたこと」「僕が伝えたいこと」を綴ること。
それさえできれば、意味があると思っている。
これが本当に自分にとって意味のあることなのかは、まだわからない。
でも、手を動かして記事を書いていると、なんだか心が軽くなっていくのを感じる。
少なくとも、僕にとっては今、ブログを書くことが前に進むための一歩なのかもしれない。
そんな「TruckerLog」ですが、これからも応援してもらえたら嬉しいです。
僕が生きた証が、少しでも誰かの役に立てたら、それだけで十分です。
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