コンビニ配送のトラックだライバー

月150時間残業の闇と、ブラック運送会社の現実

2017年、あるコンビニ配送のトラックドライバーが過労死したというニュースが流れました。

亡くなったのは運送会社に勤務していた40代の男性。

月150時間もの残業を強いられ、ついに限界を超えて命を落としたのです。

ルート配送というと、決まった時間に出社して決まった時間に帰ってくる。

そんなイメージを持つ方も多いと思います。

僕自身もそうでした。

「なんだかんだ楽そうだな」とすら思っていたのが本音です。

でも、現実は違いました。

見えない重圧。コンビニ配送の闇

コンビニ配送は、確かにルートが決まっています。

でも「決まっている」ことが逆にプレッシャーになることもあるんです。

・絶対に遅れられない時間設定
・多すぎる件数、重すぎる荷物
・渋滞や天候による遅延へのプレッシャー
・そして何より、人手不足による“穴埋め”地獄

今回のケースでは、ドライバーは7ヶ月で5キロ以上も体重が落ちていました。

食事もまともに取れない日々。

そんな状況を、会社が気づかなかったはずがありません。

なのに、なぜ止められなかったのか?

ドライバーは運送会社にとって“商品”だろうが

運送会社にとって、ドライバーは「ただの労働力」ではありません。

命を預かり、商品を届けるプロフェッショナル。

ドライバーは会社の商品そのものです。

それを雑に扱い、命まで奪ってしまう。

こんなことが許されていいわけがありません。

この運送会社は「遺族に真摯に向き合い、労務を改善していく」とコメントしていますが、今まで100時間を超える残業を放置してきた会社が、急に変われるとは思えません。

他のドライバーにも同じことを強いていたのでは?

と疑ってしまいます。

会社は、ドライバーの命を奪った責任を本気で取るべきです。

改善ではなく、廃業こそが償いになるのではないでしょうか。

僕もかつて、月200時間残業していた

偉そうなことを言っているように思われるかもしれませんが、僕もかつて同じような環境で働いていました。

月の残業時間は200時間超え。

早朝から深夜まで、日が昇るまで運転していたことも何度もあります。

帰宅する気力もなく、車中泊を何日も繰り返しました。

それでも「こんなもんか」と自分を納得させていました。

今振り返れば、あのまま続けていたら僕もどうなっていたかわかりません。

会社に殺される前に辞めてください

亡くなったドライバーも、きっと辛かったと思います。

何度も「辞めたい」と思ったはずです。

でも「生活がある」「家族がいる」「次が見つかるかわからない」

そんな不安が、きっと足を止めていた。

でも、それでも言いたい。

会社に殺される前に、辞めてください。

自分の命は一つだけです。

家族にとって、あなたは代えのきかない存在です。

辞めるのは逃げじゃありません。

勇気ある選択です。

ブラック運送会社は辞めろ!地獄と逆転のリアル体験談

辞めた先に、道はある

僕はブラック企業を辞めたあと、知人の紹介で今の会社に入りました。

最初は不安もありましたが、今では安定して稼げて、家族と過ごす時間もあります。

もしあなたが今、毎日心と体がボロボロになりながら運転しているなら、転職を考えてください。

ハローワークにはトラックドライバー向けの支援制度もあります。

真面目に働くあなたを必要としている会社は、必ずあります。

最後に伝えたいこと

今も、どこかで同じように限界ギリギリで働いているドライバーがいると思います。

どうか気づいてください。

今いるその会社は、本当にあなたを大切にしていますか?

もし「NO」なら、命を守るために、動き出してください。

それが、あなたのためであり、家族のためであり、そして、同じ悲劇を繰り返さないための一歩になります。




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ABOUT US
トラ介現役トラック運転手/ドライバー歴20年以上のベテランです!
このブログでは、地場から長距離まで経験してきた僕が、リアルな現場の働き方・悩み・収入事情をぶっちゃけています。無事故20年継続中! かつては運送業界の闇も経験しましたが、今では家族を支える高収入ドライバーに。 以前は「トラックドライバー総合情報サイト・ブルル」でも執筆経験あり。 「これから運送業に入りたい」「今の働き方に不安がある」という人に向けて、現場のリアルを届けます!