腰痛はドライバーの職業病
トラックドライバーとして働いていると、一度は腰痛に悩まされたことがあるという方は多いはずです。
長時間同じ姿勢で運転し続けること、荷扱いで重い荷物を持ち上げたり下ろしたりすること。
これらはすべて、腰への大きな負担につながります。
腰の痛みを我慢しながら働いていると、集中力が下がって事故のリスクも高まりますし、仕事自体が辛くなってしまいます。
「腰が痛いけど、仕事だから仕方ない」そう諦めていませんか?
実は、腰痛に悩まされないためには、腰痛に強い体を作ることが何より重要なんです。
腰痛対策グッズも大事。でも…
今は腰痛対策グッズもたくさん出ています。たとえば、
- 運転席に敷く低反発クッション
- 骨盤を固定して姿勢をサポートするコルセット
- 荷扱い時のサポーターやベルト
こうした道具は即効性があり、「あると楽になる」という実感も得やすいので、多くのドライバーが使っていると思います。
実際、僕自身も過去にいろいろ試してきました。
でも、これらのグッズって、あくまで対処療法に過ぎないんです。
根本的な解決にはなっていない。
使わなくなった瞬間、また痛みが戻ってくる…そんな経験ありませんか?
根本から改善する『腰痛に強い体づくり』とは?
腰痛の原因の多くは、「筋力不足」や「姿勢の悪さ」にあります。
とくに長時間の運転は、腰や背中の筋肉を固め続けることになるので、どんどん筋肉のバランスが崩れていきます。
そのなかでも重要なのが、以下の筋肉たち
- 腹筋(腹直筋・腹斜筋など)
- 背筋(脊柱起立筋など)
- 体幹(インナーマッスル)
これらをバランスよく鍛えることで、姿勢が安定し、腰への負担を軽減することができます。
つまり、腰痛を「起こしにくい体」をつくれるというわけです。
おすすめの筋トレ&ストレッチメニュー
腰痛に強い体をつくるために、激しいトレーニングは必要ありません。
続けやすくて効果がある、シンプルなメニューを紹介します。

① プランク(体幹トレーニングの王道)
- 姿勢をキープするだけで、腹筋・背筋・体幹を一気に鍛えられる
- 1日30秒〜1分を目標に
② ヒップリフト(お尻と背中の強化)
- 仰向けに寝て、膝を立て、お尻を持ち上げて5秒キープ
- 腰への負担を支える筋肉を強化
③ 腰回りストレッチ(硬くなった筋肉をほぐす)
- 腰をひねるストレッチや、太もも裏(ハムストリングス)のストレッチ
- 運転後や寝る前にやると効果的
どれも1日5分でOK!「毎日少しずつ」が、腰痛に強い体づくりへの一番の近道です。
トレーニング・ストレッチをやるおすすめのタイミング
① 出勤前の5分
軽く体を動かしてから運転に入ることで、筋肉の緊張がほぐれ、腰の負担を減らせます。
② 仕事終わり or 入浴後
体が温まっているタイミングは、ストレッチの効果が高まりやすいです。1日の疲れをリセットする感覚でやると気持ちも楽になります。
③ 寝る前のリラックスタイム
寝る前にゆっくりストレッチや軽いプランクをすることで、体も心もほぐれて睡眠の質もアップします。
腰痛がすでにある人は注意が必要?
痛みが強いときは無理にやらないこと!
急性の腰痛(ぎっくり腰など)があるときは、まず安静が第一。
無理して動かすと悪化する可能性もあるので、焦らず治すことを優先しましょう。
痛みが引いてから、徐々に負担の少ないストレッチや軽めの体幹トレーニングから始めるのがおすすめです。
医師や整体師に相談するのもアリ
「どの運動が自分に合っているか分からない…」という場合は、専門家に相談するのも1つの方法。
正しいアドバイスをもらってから始めれば、安心して継続できます。
10年先も走り続けるために
トラックドライバーの仕事は、体が資本。
だからこそ、腰痛はそのまま放っておいてはいけません。
対処だけじゃなく、「腰痛に強い体」を自分でつくっていくこと。
それが、長く元気に働くための最強の対策です。
たった5分でも、毎日の積み重ねが自分の体を変えてくれます。
将来、腰の痛みに悩まずに走り続けたいなら、今日から少しずつ始めてみませんか?
僕も昔、腰痛がひどくて毎朝起きるのがつらかった時期がありました。クッションやベルトを使って一時しのぎをしていたけど、根本解決にはならなかった。そんな時、先輩ドライバーに「プランクだけでもいいからやってみな」と言われ、半信半疑で始めたんです。最初は30秒でもキツかったけど、1ヶ月後には腰のだるさが減っているのを実感。それ以来、トレーニングとストレッチを習慣にしています。正直、腰が軽くなっただけじゃなくて、運転中の疲れ方も変わりました。